2008年より東京・青山で毎週末開催されている「Farmers Market」では、農家さんと朝の挨拶を交わすことからはじまる。農家さんと同じ思いを持って加工品を生産する出店者さんが集い、出店者同士には笑顔が見える。今回、「Farmers Market」が「Cash or Square」を通じてSquareとパートナーシップを組み、キャッシュレス化を推進していくなかでフォーカスしたのは、そんな横のつながりに魅力を感じキッチンカーで出店する「Why Juice?」の伊賀新さん。
ブランドマネージャーを務める伊賀さんに、実店舗を持ちながらもFarmers Marketへ出店する理由とキャッシュレス化がもたらした変化、そして、Why Juice?のミッションについて聞いた。
業種 | 飲食業、小売業 |
業態 | コールドプレスジュース |
利用しているサービス | Square POSレジ、Square リーダー、 Square スタンド |
導入を検討した理由 | ・農家や生産者の密なコミュニケーションがある場に参加したかった ・Farmers Marketで生まれる横のつながりが新たな挑戦につながると考えた |
Squareが役に立っている点 | ・コミュニケーションを遮らない会計の実現 ・複数の販売場所の売上をまとめて管理 ・店舗の雰囲気に馴染む洗練されたデザイン |
–「Why Juice?」立ち上げのきっかけは?
2011年の東日本大震災で食の安全性について考えたことがきっかけでしたが、もともと、規格外の不揃いの野菜が出やすい有機農家さんの悩みとして、野菜が流通に乗らずに廃棄されてしまう現状を何とかしたいというのが原点にありました。農家さんが丹精を込めてつくった野菜や果物の美味しさをどのようにすれば魅力的に伝えられるか。それには素材が持つ風味と栄養素を壊すことなくそのまま一杯のジュースに注ぎ込めるコールドプレスジュースという選択で、日々の食生活で不足しがちな野菜や果物を美味しく、手軽に、そしてリーズナブルに都会に住む生活者へ提供する。そんなブランドとして立ち上がりました。顔の見知った農家さんから直接仕入れることで安心安全な「中身の見える」商品づくりを心がけるとともに、買い支えることで農家さんと一緒に成長していくブランドを目指しています。
–Farmers Marketへの参加理由を教えてください
栽培方法にこだわりを持った農家さんと、素材を大事にしながら新たな商品を生み出している生産者さんが一緒になって密接に集うコミュニケーションの場であったので、そこに参加することで同じ意識の人々と発信力を高め合い、横のつながりを持って新たな可能性を創出できることに魅力を感じ出店を決めました。
▲不揃いの野菜が廃棄されてしまう現状から開発されたコールドプレスジュース
–Farmers Marketの魅力は何ですか?
朝到着すると「久しぶり、今日も頑張ろうね!」といったような自然な会話が飛び交いますし、出店者同士が楽しんでいる雰囲気があるんです。それがお客さまにも伝わっている気がしますし、会話を楽しみながら買い物をするなかで、出店者も自らの思いを伝えることができているのだと思います。
▲Farmers Marketは「美味しい」という一番のリアルを体験として伝る場
–対面販売の魅力は何でしょうか?
青山という土地柄もあり、いろいろな層のお客さまがいらっしゃるので、老若男女問わず、それぞれのレイヤーで感じている意識みたいなものがあると思うのですが、マーケットのポジティブな体験を通してあらゆる層に働きかけることができるのがFarmers Marketでの対面販売の魅力です。「美味しい」というのが一番リアルなことだと思うので、美味しいを求めて来てくれた方が、それをきっかけにWhy Juice?が大事にしている環境への配慮やさまざまな問題点を解決するための取り組みに意識や興味を広げてくれることにやりがいを感じています。
▲SquareでのPayPay決済に必要なのはiPadと無料のSquare POSレジアプリだけ
–実際にSquareをFarmers Marketで導入して、お客さまとのコミュニケーションに変化はありましたか?
お客さまとの会話時間が増えるので、開業時からSquareは導入していました。もしSquareがなかったら、売上記録が自動的に計上されないですし、後からデータを追いかけることもしづらい。いつ・どんな商品がどれだけ売れているかを見ることで、次の戦略を考えられるのは魅力ですよね。マーケット、店舗、イベント、いろいろな場面があるので、それぞれをまとめて管理できるところが強みだと思っています。
▲Why _? 下北沢
下北沢の店舗では、ジュースやスムージーを楽しむだけでなく、素材にこだわった食事や、農家さん直送の新鮮な野菜や果物を買うこともできます。それらを楽しむための様々なプロダクトも販売し「野菜と果物の美味しい生活」を送るライフスタイルを提案しています。
「マーケット、店舗、イベント、いろいろな場面があるので、それぞれをまとめて管理できるところが(Squareの)強みだと思っています。」ーWhy Juice? ブランドマネージャー 伊賀新さま
–Squareのデザイン面はいかがでしょうか?
売上管理などの機能面はさることながら、そこまで広くはない店内でブレンダーを回しカップに注ぐ傍、どうしても手元に目がいってしまうのですが、Square スタンドの洗練されたデザインが、野菜や果物などの主役を店内で引き立ててくれるので、そういった意味でも今のお店にピッタリだったなと感じています。
▲新しいカードリーダー内蔵型のSquare スタンドでもPayPay決済をご利用いただけます。
–現在、事業をする上で挑戦していることは何ですか?
安心安全で美味しい野菜や果物の魅力を伝えるとともに、環境への配慮や国内自給率を高めることの大切さなどサステナブルな意識を、美味しく、そしてデザインで楽しく、さまざまな体験を通して消費者の意識を巻き込んでいけるようなイベントの開催や新たなサービスの提案に力を入れています。
–最後に、今後の事業における目標を教えてください。
Why Juice?、Why SDGs ?をはじめ、「Why_?」=なぜ○○なの?という言葉に、よりよい未来をつくるために生み出すモノや行動に責任と意義を携えていくべきであるといった思いを込め、今後も様々な活動に取り組んで参ります。
ジュースを製造する際のパルプ(果肉や果皮の繊維)をアップサイクルさせ、美味しくヘルシーな料理やスイーツを生産しています。現在の二次利用率は50%ですが、これを100%循環できる仕組みづくりを目指しています。旨みや栄養素が詰まったパルプには食材としての利用価値だけでなく、その色や繊維質を利用してプラ容器の代替となる紙などの素材の一部とすることで、分解され堆肥化まで実現できるようになるなど、さまざまな可能性を秘めているんです。
▲お米の消費量を高めるために販売している「おべんとうBOX Farmers Rice」
Why_?下北沢では、「Why マーケット ?」というイベントを年に4回ほど開催しています。Why Juice?事業のさまざまな取り組みを発信する場として、安心安全で「美味しい」素材の魅力と、デザインの力で「楽しい」を創出した体験づくりに挑戦しています。
Why Juice?がSquareで実現したこと
コミュニケーションを遮らない会計の実現
Why Juice?では開業時からSquareの決済端末やPOSレジを利用しています。お客さまとの会話が遮られることなく、スムーズなお会計を実現しています。
複数の販売場所の売上をまとめて管理
Squareでは一つのアカウントで複数の店舗を一括で管理できます。各店舗の売上情報はSquare POSレジに自動で記録され、屋外のイベントに出店中でも、Square POSレジにログインすれば各店舗で何がいつ売れたのかを常時確認できます。Why Juice?でも、Farmers Marketを含む複数の販売場所の売り上げをSquareでまとめて管理し、次の戦略づくりに生かしています。
店舗の雰囲気に馴染む洗練されたデザイン
Square スタンドはカードリーダーを内蔵したiPadスタンドです。一台でPOSレジとキャッシュレス決済端末の2役を果たすだけでなく、コンパクトかつシンプルな作りなので、主役になる商品を引き立たせ、店舗の雰囲気にも溶け込みます。
Squareでは、クレジットカードやQRコード、電子マネーの各種キャッシュレス決済が受け付けられる決済端末(Square スタンド、Square リーダー)に加えて、複数店舗の売上管理にも役立つPOSレジなど、店舗運営に役立つサービスや機能を多く提供しています。
この事例に登場したSquareのサービスは:
Squareなら、QRコード決済も最短翌営業日入金
SquareのQRコード決済は、お店が表示したQRコードをお客さまがスマートフォンで読み込むだけで完了。クレジットカードでも交通系電子マネーでも、QRコードでも、売上金の入金タイミングはすべて同じ、最短翌営業日。キャッシュフローも安心です。
Squareのブログでは、起業したい、自分のビジネスをさらに発展させたい、と考える人に向けて情報を発信しています。お届けするのは集客に使えるアイデア、資金運用や税金の知識、最新のキャッシュレス事情など。また、Square加盟店の取材記事では、日々経営に向き合う人たちの試行錯誤の様子や、乗り越えてきた壁を垣間見ることができます。Squareブログ編集チームでは、記事を通してビジネスの立ち上げから日々の運営、成長をサポートします。
執筆は2022年8月9日時点の情報を参照しています。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。