Instagram広告の出し方と種類を解説!初心者でも簡単に出来る方法を紹介

Instagram内で表示されるインスタ広告は、ビジネスの認知拡大や集客のために有効な手段です。「インスタ広告にはどんな出し方がある?」「どんな出し方が自社に合う?」という人のために、気になる広告の種類や費用の仕組み、効果の出るインスタ広告の出し方のポイントを解説します。インスタ広告の出し方のバリエーションを広げるネットショップ開設のための情報も参考にしてみてください。

目次


Instagram広告とは?

写真と動画の投稿・閲覧を楽しめる人気SNS、Instagram(インスタグラム)上に掲載する広告は「Instagram広告(インスタ広告)」と呼ばれます。ユーザーの好みの画像・動画投稿が表示される「フィード」や、フルスクリーン型のスライドショー形式で24時間限定の投稿を表示する「ストーリーズ」内に、画像・動画の広告を掲載できます。

Instagramの月間アクティブユーザー数は世界で20億人(2023年1月時点)、日本国内では約4,570万人に上るというデータがあります。およそ3人に1人がInstagramを利用する日本では、全年代でユーザー数が増加傾向にあることもインスタ広告を出すポイントといえます。ビジネスごとに適したインスタ広告の出し方を選択して、広告効果の最大化を目指しましょう。

参考:
Global Social Media Statistics — DataReportal – Global Digital Insights
The Latest Instagram Statistics: Everything You Need to Know — DataReportal – Global Digital Insights
令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査 報告書 令和4年8月 総務省

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インスタ広告のメリット

インスタ広告の出し方を検討する前に、以下の四つのメリットが自社ビジネスの規模や特性に合うか検討してみましょう。

1. 精度の高いターゲティングが可能

Instagramの運営企業MetaはFacebookも運営していることから、二つのSNSをリンクさせて利用する人が少なくありません。Facebookに登録された性別、職業、地域、婚姻ステータス、興味関心などのリアルな情報は、インスタ広告でも利用できるようになっています。そのためインスタ広告では詳細なターゲティングが可能で、より自社ビジネスにマッチするユーザーを選び、適切な広告の出し方ができます。

また、インスタ広告では運用の自動最適化機能が適用されることがあります。より効果が出やすいと期待できる広告運用を、システムが自動的に分析・学習し、適用してくれます。

2. 若年層や女性ユーザーにリーチしやすい

Instagramは日本の10代から20代の若年層の70%以上、30〜40代の50%以上に利用されています。インスタ広告も必然的にこれらの年齢層にアプローチが可能で、他の年代でも利用が伸びているためさらにインスタ広告の可能性が広がりそうです。

また、Instagramユーザーの過半数は女性であることから、インスタ広告は女性向けの商品やサービスのマーケティングにも適しています。

3. 企業アカウントとの親和性が高い

Instagramではユーザーがお気に入りの店舗やブランドのキャンペーン、新商品の最新情報をキャッチするために、企業アカウントをフォローするという使い方をすることもあります。個人アカウントと企業アカウントに外見上の大きな違いがないことから、宣伝感が出にくいのもインスタ広告のメリットです。

こうした特性から企業アカウントとの親和性が高いため、インスタ広告もしっかり見てもらえる可能性が高く、出し方によっては商品購入への直結も可能です。

4. 低予算でも広告を配信可能

人気のSNSではあるものの、インスタ広告は月額3万円程度の低予算でも配信が可能です。実際にはさらに低額でもインスタ広告を利用できます。

テレビや新聞、雑誌などの大手メディアと比較して、詳細なターゲティングでダイレクトにユーザーの手元に届く広告の出し方ができると考えると、現実的な予算で効果が狙えるメリットは大きいでしょう。

12種類のインスタ広告

インスタ広告には、画像か動画かだけでなく多様な広告の種類が用意されています。広告の目的や出し方の違いを理解し、最適なインスタ広告を選びましょう。

動画広告

音と動きによってユーザーの目を引く動画広告は、フィードに出して高い訴求力を発揮します。直接的な購入訴求だけでなく、企業やブランドの認知拡大にも有効です。使用できる動画ファイルは最大250MB、長さは最大60分です。ただし、一般的に動画広告で最も効果が出やすいのは15秒以内といわれています。

参考:Instagramフィード広告のデザイン要件

リンク広告(画像広告)

コールトゥアクション(以下、CTA)ボタンが設置されたリンク広告では、ボタンのリンク先にユーザーを誘導することができます。「商品詳細を見る」「申し込む」「登録する」など、目的に応じたアクションを設定します。

フィード内に表示されるインスタ広告であるため、思わずユーザーが手を止めて見入るような印象的な画像を用いることが重要です。

カルーセル広告

カルーセルとは回転木馬を意味する単語で、Instagramのカルーセル広告は最大5点の画像・動画を左右にスワイプしてフィード内で次々に表示します。CTAボタンも設置できるため、1枚だけの画像よりも高い訴求効果が期待できます。

特に、動画を含むカルーセル広告では商品やブランドのストーリー、臨場感を伝えやすくなり、エンターテインメントやモビリティーなど多様な業界でカルーセル広告の利用例があります。

参考:カルーセル広告に動画を追加する Instagram for Business

スライドショー広告

静止画の連続再生で動画のような見せ方ができるスライドショー広告は、動画より少ないデータ量で再生でき、制作のコストや時間もかかりにくいインスタ広告です。動画を軽量化するためにスライドショー化することもできます。

使用できる画像は2〜15枚で、音楽やテキストの追加も可能です。1枚の画像では語りきれないビジネスのイメージや商品ラインナップなどを伝えたい場合に適したインスタ広告の出し方です。

参考:
Meta広告マネージャからスライドショー広告を作成する
Announcing New Features for Facebook Slideshow Ads | Meta for Business

ダイナミック広告

ユーザーがInstagram外で閲覧したネットショップの商品を、自動的にインスタ広告としてフィード内に表示するタイプの出し方です。ユーザーが商品ページを閲覧したり一度カートに入れたりした商品が対象となるため、購入に結びつきやすく、小売業や旅行業などで利用価値が高いことがわかっています。

利用には、自社の商品情報の一覧(製品カタログ)を事前にアップロードしておく必要があります。ダイナミック広告の出し方の注意点は、画像サイズが500×500ピクセルに限定されることです。

参考:ダイナミック広告の効果を最大限に引き出す Instagram Businessブログ

コレクション広告

フィードまたはストーリーズ内に、自社の商品カタログを表示させるというインスタ広告の出し方です。ユーザーは外部サイトではなくInstagram内で商品に出会い、検討し、購入へと進みます。ビジネス側にとっては、潜在顧客へのアプローチから売り上げの獲得までを一気に進められることがコレクション広告のメリットです。商品が複数載るため、目を引くインスタ広告の出し方であるといえます。

目的としては、売り上げのほか、認知度、トラフィック、エンゲージメント、リードの獲得・向上も選択できます。

参考:Instagramコレクション広告を作成する

リード獲得広告

画像または動画と併せて「入力フォーム」を使い、リード(見込み顧客)の獲得ができるインスタ広告の出し方です。会員登録、資料請求、予約、メールマガジン購読などに活用でき、ユーザーがInstagram内でフォームへの入力を完結できる手軽さがポイントです。

InstagramとFacebookの両方に同時掲載が可能ですが、広告の出し方の設定に注意が必要なため、公式情報をしっかり確認の上、出稿手続きを行いましょう。

参考:
Meta広告マネージャでリード獲得広告を作成する方法
Instagramのリード獲得広告を作成する方法

発見タブ広告

検索用の「虫めがね」のアイコンをタップすると表示される発見タブには、ユーザーの興味関心に基づく投稿と一緒にインスタ広告も表示されます。新たなコンテンツを検索中のユーザーに発見タブ広告が表示されることで、興味を持ってもらいやすいことがポイントです。

画像または動画を使用し、CTAボタンも設置できるため、幅広い目的に利用できます。発見タブ広告の出し方の条件として、フィード上にもインスタ広告を出稿している必要があります。

参考:Instagram発見タブの広告について

ブランドコンテンツ広告

Instagramユーザーとして情報発信をするクリエイターと連携して発信するタイプのインスタ広告です。フィード、ストーリーズ、発見タブのいずれかに表示します。影響力のあるクリエイターのフォロワーに対して自社ビジネスやブランドへの興味を喚起できます。

画像と動画の利用が可能で、「広告」や「Sponsered」のテキスト付きでクリエイターの投稿として配信され、企業アカウントとのタイアップ投稿であることも明示されます。出稿目的が、アプリのインストール、ブランドの認知度アップ、リーチやトラフィックの向上、動画再生数やコンバージョンのアップ、ページ投稿のエンゲージメント獲得などの場合に適したインスタ広告の出し方です。

参考:
ブランドコンテンツ広告を設定する
ブランドコンテンツによるInstagramクリエイターとのコラボレーション

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ショッピング広告(商品タグ付き広告)

投稿画像内に設置した「商品タグ」から、商品ページへと直接遷移できるショッピング機能を利用したインスタ広告です。たとえば企業アカウント内でモデルが商品を着用した画像を投稿し、そこに設置した商品タグをネットショップの商品ページにリンクさせることで利用できます。

商品の魅力をアピールしつつ、リーチや購入に直結させることができるインスタ広告の出し方といえます。

参考:Instagramショッピングについて

リール広告

Instagramの「リール」は、最大60秒のフルスクリーン縦型動画を投稿・閲覧できる機能です。リール広告も同様にダイナミックな動画を利用したインスタ広告の出し方で、商品・ブランドの躍動感やインパクトを与えられます。

利用目的は、コンバージョン、リーチ、トラフィック、動画の再生数、ブランドの認知度、アプリのインストール数の向上が挙げられます。

参考:Meta広告マネージャでInstagramリール広告を作成する

モバイルアプリ(インストール・エンゲージメント)広告

自社アプリのインストールと利用の促進を目的とするインスタ広告の出し方です。独自のアプリを運用する小売業や旅行業、エンターテインメント系などのビジネスで役立ち、既にアプリをダウンロード済みのユーザーに対してもアプリ内コンテンツへの誘導などができます。

参考:モバイルアプリ広告を最大限に活用する

インスタ広告の出し方

インスタ広告の出し方は、以下の7ステップで完了します。手続きを始める前に、ターゲット像を明確にしておくと良いでしょう。

1. Facebookページで「ビジネスマネージャ」の作成

インスタ広告を出すには、Facebookと共通の管理画面「Metaビジネスマネージャ」を使用します。自社のFacebookページにログインした状態で、設定画面または「Metaビジネスマネージャ」のページからはじめることができます。

2. FacebookページとInstagramアカウントの連携

Instagramアプリを開き、自社アカウントの設定メニューから「アカウント」、続いて「プロアカウントに切り替える」を選択します。「無料のプロアカウントを取得」という画面が表示されたら、カテゴリー、クリエイターかビジネスの種別、連絡先を入力し、Facebookページのログイン情報を入力して両アカウントを連携させます。この操作はパソコンからはできないので注意してください。

3. 広告クリエイティブの用意

インスタ広告として出したいクリエイティブを用意します。効果的な画像や動画、キャプションに入れたいテキスト、挿入するリンクなどが必要です。画像や動画は、インスタ広告の出し方の種類に応じたサイズやフォーマットを必ず確認してから準備しましょう。自社のInstagramアカウントでの過去の投稿を利用するという広告の出し方もあります。

4. キャンペーンの作成

Metaビジネスマネージャの「すべてのツール」を開き、「広告マネージャ」から今回のキャンペーンを作成します。「作成」を押したら、表示に沿ってキャンペーンの目的、掲載期間、予算、オーディエンス(ターゲット)の属性などインスタ広告の出し方の詳細をここで決定します。

5. 広告の入稿

用意した画像や動画をアップロードし、インスタ広告のシステムに入稿します。ファイルの並び順やリンク先URLなどに誤りがないか、再確認しましょう。

6. 支払い方法の設定

ビジネス設定の画面で、インスタ広告費の支払い方法としてクレジットカード、デビットカード、PayPalのいずれかを選択し、決済情報を入力します。

7. 広告の掲載

ここまでできたら、配信地域や予算設定など、広告の出し方にミスがないか最終確認を行います。「確認して公開」をクリックするとインスタ広告の配信セットが完了です。

インスタ広告の費用

インスタ広告の出し方を考えるうえで気になる「費用」ですが、金額は固定ではなく自由に設定でき、100円からでも出稿できます。その理由は、一つの広告枠に対して表示する広告をオークション形式で決めるため、予算設定に応じて配信回数が多くなるという仕組みにあります。

初めてインスタ広告の出し方を検討する場合、1日あたり1,000円を目安に月額3万円程度からスタートすると費用対効果を測定しやすいと考えられます。

インスタ広告の課金形態

配信目的に応じて、インスタ広告では四種類の課金形態から選ぶことができます。費用はあくまで相場に準じた目安です。

課金形態 課金方式 費用目安
インプレッション課金(CPM) ユーザーに広告が「表示された回数」で費用が決まる 1,000回表示=約500~1,000円
クリック課金(CPC) ユーザーに広告が「クリックされた回数」で費用が決まる 1クリック=約40~100円
アプリインストール課金(CPI) 広告経由で「アプリがインストールされた回数」で費用が決まる 1インストール=約100~250円
動画視聴課金(CPV) 広告動画が「再生された回数」で費用が決まる
(15秒以上視聴で1再生とする)
1再生=約4~7円

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インスタ広告を出稿する際の注意点

インスタ広告の出し方を理解したら、出稿の注意点にも目を向けてみましょう。より効果的な広告の出し方を意識し、クリエイティブの中身や配信設定の細部に反映させることで費用対効果を最大化します。

「インスタ映え」で心をつかむ

Instagramといえば、人の心を動かすインパクトのあるビジュアルが人気と影響力の秘訣です。インスタ広告でも同様に「インスタ映え」を念頭に置いたクリエイティブ作りを重視します。せっかく広告費をかけても、画像や動画そのものが魅力に欠けると注目されにくくなる可能性があります。

同時に、ユーザーの行動を喚起するために、配信目的やターゲットにマッチしたクリエイティブであることも非常に重要です。

「ハッシュタグ」を有効活用

「#」を付けたキーワードでトレンドを表現する「ハッシュタグ」は、通常の投稿だけでなくインスタ広告の出し方においても有効かつ必須です。クリエイティブを用意する際は、適切なハッシュタグを考え、事前に検索もして「どんな人が見ているハッシュタグか」を意識しましょう。人気のハッシュタグでも、自社のインスタ広告に無関係のものを付けるのは効果的ではありません。

広告出稿の「ゴール」を明確化

「人気のショップにしたい」「もっと商品を売りたい」など、漠然としたゴール設定では結果を出すことは困難です。「購入率を10%増やす」「資料請求数を前月比30%アップ」など、具体的な目標を設定することで、インスタ広告の出し方やターゲット属性も決めやすくなります。

ターゲットを狭めすぎない

インスタ広告の配信ターゲットを細かく絞りすぎてしまうと、配信先が少なくなり、少ないリーチからコンバージョンを獲得するのは難しいのが現実です。たとえば、「地域」を自社店舗がある市区町村だけでなく周辺エリアにも広げるなど、ビジネスの実態に即した設定にしてみましょう。

Squareのネットショップ開設で集客施策をスムーズに

インスタ広告の出し方として、CTAボタンのリンク先をネットショップにすると、購入促進や商品認知の拡大が可能になります。ショッピング広告やダイナミック広告のように、商品ページへ直接リンクさせる広告の出し方ならなおのこと、自社のネットショップが不可欠です。

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インスタ広告をさらに有効化するネットショップなど、自社に合う集客と運営の手段を試みながら、ビジネスをさらに活性化させていきましょう。

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執筆は2023年4月4日時点の情報を参照しています。2024年7月5日に記事の一部情報を更新しました。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。Photography provided by, Unsplash