東急東横線都立大学駅から徒歩1分、地下1階、地上5階建てのビル一棟を丸ごと使った会員制シェア工房、Makers’ Base Tokyo(メイカーズベーストウキョウ)。1階には受付とワークショップスペースがあり、2階にはレーザーカッターやUVプリンターなどのデジタル工作機器、3階は金工、4階はテキスタイルと縫製、5階は陶芸、そして地下1階は木工と、各フロアごとに本格的な機材や道具が並ぶ、まさにものづくりの秘密基地といえる場所です。大人が思う存分ものづくりを楽しめる場所としてMakers’ Baseを運営する、最高執行責任者の松田純平さんにSquare決済の導入についてお話を伺いました。
業種 | サービス業、製造業 |
業態 | 会員制シェア工房 |
利用しているサービス | Square ターミナル、Square リーダー、Square POSレジ、Square 請求書、Square オンラインビジネス |
導入を検討した理由 | 導入費用の安さ、デザインのシンプルさ、オンラインとオフラインを統合できる |
Squareが役に立っている点 | 工房でのキャッシュレス決済、オンラインストアの開設、店舗とオンラインストアの両方の売上管理 |
変化していくビジネスに合わせやすい決済
Makers’ Base(メイカーズベース)は、会員制シェア工房として2013年にオープンし、現在では、Makers’ Base Tokyoを中心に、千葉と台北の3箇所に拠点があります。当初は、会員向けに工房を貸し出す施設利用が主な事業でしたが、今ではワークショップの開催、オーダーメイドの受注、そして商品販売も行っています。
「施設利用のターゲットはセミプロ、プロなんですね。わざわざここに来て、機材を使って何かを作りたい人は、作りたいものが決まっていて、ある程度精度も求める人。そうなるとマーケットが小さいし、管理コストもかかる。ビジネスモデルとして成り立たないと思ったので、ワークショップをはじめました。
Squareを選んだのは、こういう業態拡大、業態転換に対応しやすいからかもしれません。オンライン上で決済できる手段が増えていったし、オンラインとオフラインの両方をカバーして、かつまとめて管理できるので、変化していくビジネスモデルに合わせやすい決済だと思います」
Makers’ Baseではオープン当初からSquareを導入し、工房でのキャッシュレス決済に加えて、メールで送れるSquare 請求書、オンラインストアを作れるSquare オンラインビジネス、freeeとの連携など、複数のSquareのサービスを組み合わせて活用しています。
「BtoCビジネスの経験がなかったので、正直決済端末を使ったことがなかったのですが、導入費用が高いのは知ってました。なので、スマホ決済が良いなと。比較した中で、Squareがアプリのインターフェイスも含め、デザイン面で一番良かったのを覚えてます」
「シンプルなデザインがすごく良いですよね。新しいスタッフが入ってきたときも、教えやすいです」
キャッシュレス決済の増加
2020年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、キャッシュレス決済を利用するお客様が一気に増えたそうです。
「今年はキャッシュレス決済がめちゃくちゃ増えました。去年までは3:1で現金決済の方が多かったのが、今年は真逆ですね。オンラインストアも入れると、売り上げに占める現金の割合が10%を切るかもしれません。
うちにいらっしゃる方の7割から8割ほどが女性なのですが、衛生面が気になるのか、現金を受け付けることが本当に減りましたね」
決済だけでなく、お客様が作るものにも変化があったという。
「元々アクセサリーとかファッション系のワークショップを充実させていたんですけど、今は金継ぎとか箸作りとか、家の中で使うものを作るライフスタイル系のワークショップが人気なので、そこに力を入れていきたいですね」
オフラインでの体験をオンラインへ
感染症拡大の影響は、売上全体にも大きな影響を及ぼしました。施設利用とワークショップが売り上げを支えていたところ、緊急事態宣言の影響で利用者が一気に減り、「4月は赤字が出た」と話す松田さん。
▲オンラインストアの画面
「元々Makers’ Baseのウェブサイト自体はありましたが、オーダーメイド用のオンラインストアを立ち上げたのが今年の6月くらいです。ありがたいことにたくさんオーダーをいただいて、スタッフ全員で手分けをして作ってます」
オーダーメイドでは、ペットのお気に入りの写真を選んで送ると、Makers’ Baseのスタッフが丁寧に輪郭を切り抜いて、がま口ポーチやスマホケースなどお客様が注文したアイテムに仕上げていきます。自分用だけでなく、プレゼントとしても人気で、複数個を注文されるお客様も多いようです。
売上を支えるオンラインストア
「数字でいうと、2020年の3月までは施設利用とワークショップが売り上げの9割、オーダーメイドはメールで受注はしてましたけど、売り上げとしては微々たるものでした。4月はガツンと数字が凹みましたけど、今はオーダーメイドが売り上げの5割を占めていて、かつ全体の売り上げも感染拡大前の水準に戻りつつあります」
先が見えない時代の中、売り上げが好調に伸びているというビジネスは少ない方かもしれません。完成した商品を売るオンラインストアではなく、オーダーメイドを受注するオンラインストアを立ち上げたのは、ワークショップなどを通して、ペットの写真とオリジナルのアイテム、という2つの相性の良さに前から気づいていたからだと話す松田さん。
「感覚としては、外出する人は確かに減ったけど、消費のボリューム自体は減っていない。消費のルールが変わったのは大変なことかもしれないけど、そのルール変更を捉えれば数字は追いつくと思います」
時代や消費者の動向に合わせて、事業を少しずつ拡大し、変化させているMakers’ Base。今後の展開が楽しみです。
「オンラインとオフラインの両方をカバーして、かつまとめて管理できるので、変化していくビジネスモデルに合わせやすい決済だと思います」ーMakers’ Base COO 松田さま
Square が実現したこと
低コストでのキャッシュレス決済導入
初めて店舗をオープンする際、決済端末にかける初期費用はなるべく低く抑えたいものです。Squareなら、決済端末(Square リーダー、4,980円)の費用だけで済みます。申込費用やその後の維持費は発生しないので、低コストでクレジットカードと電子マネーの両方に対応できます。
オンライン決済
Makers’ Baseではオンラインストアを開設する以前は、Square 請求書を利用して、オンラインでの決済を行っていました。Squareでは、メールで送れるSquare 請求書、URLを共有するだけで決済できるSquare リンク決済など、オンラインでの決済手段を複数提供しています。オンラインストアを開設していない、開設予定がない事業者でも、手軽にオンライン決済を利用できます。
オンラインストアと実店舗の連携
Makers’ BaseではすでにSquare データに商品情報を登録していたため、商品情報をそのままオンラインストアに反映させることができました。Squareでは、実店舗とオンラインストアの売上、商品、在庫などの情報が連携し、一つの画面上で管理・操作できます。オンラインストアを作成・運営する際の負担を減らし、簡単に両方を管理できます。
Squareでは、オンラインストア作成機能やキャッシュレス決済を受け付けられる端末に加えて、POSレジや請求書など、ビジネスに役立つサービスや機能を多く提供しています。
この事例に登場したSquareのサービスは:
▲看板犬のメイちゃんがお客様を出迎えます。
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記事に掲載されている店舗情報 (商品内容、価格、営業時間など) は2020年12月時点のものです。