テーブル会計とは?飲食店でお客さまの待ち時間を短縮する方法

店内で飲食をする際に何かと時間がかかる会計場面。ここではお客さまの待ち時間を短縮する方法として、テーブル会計を紹介します。テーブル会計の基本、メリット・デメリットに合わせて、Squareでテーブル会計を導入する方法も見ていきましょう。

目次



テーブル会計とは

テーブル会計とはその名の通り、お客さまが飲食したテーブルで会計をすることを指します。お客さまは食事を終えたあと、席を立たずに会計を済ませられることから、レジでの会計より快適な決済方法として知られています。

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テーブル決済を導入する方法は二つあります。

■無線の決済端末を導入する
テーブル会計といえば、店員がテーブルまで伝票を持っていき、カードまたは現金を預かり、決済処理をレジで行う流れがこれまでは多かったかもしれません。そのため、テーブル会計の際に店員はテーブルとレジを行き来していたでしょう。

最近では上の写真にもあるように無線のマルチ決済端末をテーブルまで持っていき、その場で決済を行えるようになりました。無線の決済端末を導入すれば、キャッシュレス決済を希望したお客さまには限りますが、レジとテーブルの行き来がなくなり、決済はテーブルで完結します。

たとえばSquare ターミナルなら決済端末にクレジットカードをかざす、または差し込むだけで決済が完了します。クレジットカード以外にも電子マネーや交通系ICに対応でき、レシートもその場で出すことができます。

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■モバイルオーダーシステムを導入する
モバイルオーダーは、テーブル会計の新たな形として注目を浴びている注文・決済方法です。店員を介すことなく、お客さまは注文から決済まで自身のスマートフォンで行います。詳しい仕組みはこちらの記事で説明しています。

テーブル会計を導入するメリット

前章で紹介した方法でテーブル会計を導入すると、どのようなメリットが生まれるのでしょうか。

レジでお客さまを待たせることがなくなる

お客さまは席を離れることなく会計できるので、食後から決済までの流れが快適かつスムーズになります。それまでの会話を中断することもなければ、「レジに店員が不在」「レジが混雑している」などを理由にレジ前に立って待つ必要もなくなるので、お客さまのちょっとしたストレスを軽減することもできるでしょう。

無線の決済端末を導入した場合、お客さまは従業員がテーブルに来てくれるまで多少待つ必要がありますが、座っている分、待っている感覚は少し薄れるかもしれません。

モバイルオーダーを導入した場合、お客さまは注文時に決済をすでに済ませているので、食後すぐに退店できます。

業務負担の軽減、回転率アップにつながる

お客さまのテーブルまで簡単に持ち運べる無線の決済端末があれば、その場でキャッシュレス決済を終えることができます。現金決済を希望するお客さまには従来のようにレジとテーブルを行き来してお釣りを用意する必要も出てくるかもしれませんが、キャッシュレス決済を希望する人が増えてくれば、この行き来の時間は削減されます。モバイルオーダーの場合、お客さまはスマートフォンから決済を済ませるため、キャッシュレス決済を希望するお客さまにおいては会計業務がまるっとなくなります。

このようなちょっとした時間を削減できることは、店の回転率のアップに貢献するかもしれません。限られた営業時間内に一人でも多くのお客さまを迎え入れることができれば、売上アップにもつながるでしょう。

人的ミスが減る

レジでメニューの価格を一つひとつ打ち込んでいる場合、打ち間違いが起こることもなきにしもあらずです。打ち間違いの訂正には手間がかかるうえ、お客さまを必要以上にお待たせしてしまうことも考えられます。

無線の決済端末だと、このようなミスも軽減できます。たとえばSquare ターミナルのようにPOSレジが搭載された端末であれば、あらかじめ価格とともに登録したメニューをタップして伝票に追加していくので、メニューの価格を自ら打ち込む作業がなくなります。登録した価格にさえ間違いがなければ、合計額も誤りなく自動で計算されます。

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モバイルオーダーの場合、ネットショップのようにメニューから注文したい品を買い物カゴに入れていき、合計額は注文・会計に進むと自動で計算されます。お客さまが誤った個数を選択しない限り、計算ミスは起こりにくいでしょう。

テーブル会計のデメリット

会計まわりの負担をスッと取り除いてくれるところが魅力のテーブル会計ですが、弱点もあります。

導入にはコストがかかる

無線の決済端末の導入にもモバイルオーダーの導入にも、ある程度のコストがかかります。予算をなるべく抑えたい場合には全体のコストを計算したうえで、導入方法を決めていく必要があるでしょう。

無線の決済端末を導入する場合、代金の相場は数万円ほど、利用する決済サービスによっては固定費がかかることもあります。

モバイルオーダーは初期費用無料のサービスが多く、月額利用料金の相場は1万円ほどです。Squareのモバイルオーダー機能に関しては、初期費用は無料、月額利用料金は3,375円(※)です。

※Square オンラインビジネスのプラスプランを利用した場合。

ただしモバイルオーダーを利用する際には、受け付けた注文・決済を確認するためにキッチンにタブレットやプリンターなどを設置する必要が出てくるでしょう。全体のコストを考えるとプリンター付きの無線の決済端末のほうが低コストになる可能性もあるので、コストを抑えたい場合には必要な周辺機器も踏まえてコストを計算するといいでしょう。

お客さまとの会話が減る

注文を受ける際におすすめのメニューを説明したり、会計時に食事の感想を聞いてみたりと、店づくりの上でお客さまとのコミュニケーションを大事にしている飲食店もあるでしょう。

テーブル会計を導入すると、会話の場にもなる「会計」の時間が短縮される分、コミュニケーションの時間も削られてしまうことが考えられます。モバイルオーダーを導入すると配膳の際にしか店員がテーブルに立ち寄らないので、会話の機会は自ら生み出さないといけないかもしれません。業務効率化に取り組みながらお客さまとの交流を保つには、多少の工夫が必要になると心に留めておきましょう。

高齢のお客さまは難しさを感じることも

無線の決済端末でのテーブル会計なら従来のテーブル会計とそこまで大きく変わらないため、お客さまが戸惑うこともあまりないかもしれません。一方モバイルオーダーを導入すると、お客さまはスマートフォンを利用して注文・決済をしていくことになります。高齢のお客さまに限らず、スマートフォンの操作があまり得意ではない、スマートフォンをそもそも持っていない人には不便に感じられてしまうことも考えられます。このようなお客さまには従来のように対応していく必要もあるかもしれません。

Squareでテーブル会計を導入しよう

お客さまの満足度向上と店舗の業務効率アップに貢献するテーブル会計。決済サービスのSquareでは、無線の決済端末も、モバイルオーダーシステムも提供しているので、店舗に合う方法でテーブル会計を導入できます。

それぞれの導入方法を見ていきましょう。

無線の決済端末でテーブル会計を受け付ける

無線のキャッシュレス決済端末を導入したい場合には、POSレジとプリンターが搭載されたSquare ターミナルがおすすめです。導入には39,980円の端末代金がかかりますが、その後、決済手数料を除いて固定費はかかりません(※)。

Square レストランPOSレジと合わせて利用する場合には、Square レストランPOSレジの有料プランへのお申し込みが必要です。

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▲Square ターミナルでテーブル会計をしている様子

より安価なキャッシュレス決済端末を探している場合には、タブレットなどのモバイル端末と合わせて利用するSquare リーダーもあります。端末代金は4,980円(税込)で、Square ターミナルと同様、固定費はかかりません(決済手数料を除く)。

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▲Square リーダーで会計をしている様子

いずれもインターネットにつないで利用するため、Wi-Fiや4Gが使える環境を整えておきましょう。

導入するには以下のステップを踏みます。

■ステップ1. Squareの無料アカウントを作成する
必要事項を入力してアカウントを作成しましょう。入力を終えてアカウント作成が完了すると、審査が行われます。加盟店審査の結果は、早くて即日に届きます。

■ステップ2. Square リーダー、またはSquare ターミナルを購入する
決済端末はSquare ショップから購入することができます。そのほかにも家電量販店などでも購入が可能です。詳しくはこちらをご確認ください。

■ステップ3. QRコードと電子マネーなどを有効化する
加盟店審査を通過すると、Visa、American Express、Mastercardでの決済が受け付けられるようになります。JCB、Diners Club、Discover、QRコード決済、QUICPay、iD、交通系ICなど電子マネー決済にも対応したい場合には有効化の設定をしましょう。受け付けられるカードブランドやQRコード、電子マネーと各決済手数料は以下からご確認ください。

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※年間キャッシュレス決済額が3,000万円未満の新規かつ中小企業の加盟店の場合、VisaとMastercardの決済手数料を2.5%でご利用いただけます。年間キャッシュレス決済額が3,000万円を超える場合、すべての決済手段においてカスタム決済手数料をご利用いただける可能性がありますので、営業チームまでお問い合わせください。

■ステップ4. 端末を設定する
Square リーダーの設定方法はこちら、Square ターミナルの設定方法はこちらからご確認ください。

■ステップ5. メニューを登録する
会計をよりスムーズにするためには、あらかじめメニューを登録しておくことがおすすめです。メニュー登録は端末から、Square POSレジアプリから、またはパソコンから行えます。

■ステップ6. テーブル会計を受け付けよう!

モバイルオーダーでテーブル会計を受け付ける

モバイルオーダーを導入するには、Squareのウェブサイト作成機能(Square オンラインビジネス)を利用しましょう。

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▲Square オンラインビジネスで作成した注文ページのイメージ

導入に必要なのはパソコン、またはタブレットだけ。初期費用はかかりません。無料プランを含む、各料金プランの詳細はこちらからご確認ください。

導入から利用開始までの手順は以下の通りです。

■ステップ1. Squareの無料アカウントを作成する
無料アカウントを作成し加盟店審査を通過すると、Visa、American Express、Mastercardでの決済が受け付けられるようになります。JCB、Diners Club、Discoverでの決済も受け付けたい場合には別途申請しましょう。モバイルオーダーの注文ページからは、電子マネーや交通系ICによる決済は利用できません。

■ステップ2. Square オンラインビジネスに商品を登録する
お客さまがスマートフォンからアクセスできるオンライン上のメニューを作成しましょう。メニューの登録方法は以下の動画をご参考ください。基本的なサイトの設定方法はこちらで説明しています。

■ステップ3. メニューにアクセスできるQRコードを印刷する
モバイルオーダー用のサイトを公開したら、席についたお客さまがメニューにアクセスするためのQRコードを印刷しPOPを作成しましょう。このとき全てのテーブルに同じQRコードを貼り付けてしまうと、注文が厨房に届いた際にどのテーブルからの注文かが把握できないため、各テーブル専用のQRコードを作成しましょう。設定方法は簡単です。手順はこちらからご確認ください。

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■ステップ4. テーブル会計を受け付けよう!

セルフオーダー、テーブル注文を始めるならSquare

QRコードでのテーブル注文なら、対面接触を最小限に抑え、注文業務の効率化につながります。Squareなら、便利でスムーズなセルフオーダーシステムを低コストで始められます。

この記事では無線のキャッシュレス決済端末やモバイルオーダーを利用してテーブル会計を導入する方法を解説してきました。効果として、お客さまの満足度向上や回転率アップ、業務効率化などが望めるテーブル会計。キャッシュレス決済を希望するお客さまが増えてきた、業務を効率化して無駄な時間をなくしたいなどと考える飲食店であれば特に導入がおすすめです。テーブル会計にぴったりの無線のキャッシュレス決済端末とモバイルオーダーを低コストで提供しているのが、Square。導入の際にぜひ視野に入れてみてはいかがでしょうか。


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執筆は2021年12月28日時点の情報を参照しています。2024年11月1日に記事の一部情報を更新しました。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。Photography provided by, Unsplash