銀聯(ユニオンペイ)は、世界中で広く利用されている決済ブランドであり、特に中国国内では欠かせない支払い手段として親しまれています。本記事では、銀聯カードの特徴やメリット、そしてその普及背景について詳しく紹介します。
目次
- 銀聯(ユニオンペイ)とは?
・ 銀聯(ユニオンペイ)カードとは? - 銀聯(ユニオンペイ)の普及とその背景
・ 現金払いからカード決済への移行
・ 世界最大級の決済ブランドへ - 【利用者側】銀聯(ユニオンペイ)カードのメリット
・ 中国での支払いがスムーズ
・ 中国の外では特典を受けられることがある
・ 日本国内で利用できる場所が増加している - 銀聯(ユニオンペイ)カードの使い方
・ 銀聯(ユニオンペイ)カード作るには - 銀聯(ユニオンペイ)の注意点
・ 利用場所が限られる
・ クレジットカードの発行手数料 - 【事業者側】銀聯(ユニオンペイ)導入のメリット
・ 中国人観光客を取り込める - Squareのキャッシュレス決済でインバウンド対策
- まとめ
銀聯(ユニオンペイ)とは?
銀聯(ユニオンペイ)は、中国を中心に世界中で利用されている決済ネットワークおよび決済ブランドです。
2002年、中国の中央銀行である中国人民銀行を中心に、銀行間決済ネットワークを運営する中国銀聯(China UnionPay)が設立されました1。このネットワークができたことで、銀聯マークが付いたキャッシュカードさえあれば、中国国内のどこでもATMから預金を引き出せるようになりました。公共料金の支払いに使えたり、デビットカード機能が付与されていたりと、その利便性から2015年時点で中国国内での発行枚数は50億枚を超えています2。
さらに、2012年には「中国人の行くところ、UnionPay(銀聯)カードサービスあり」を戦略に掲げる銀聯国際(International UnionPay)が設立されました。中国本土以外では81の国・地域で銀聯カードが発行され、その発行枚数は2024年に2億枚を突破しています3。
銀聯(ユニオンペイ)カードとは?
銀聯(ユニオンペイ)カードは、「中国銀聯」ブランドがついた決済カードのことです。銀聯(ぎんれん)カードとも呼ばれ、中国国内の金融機関をはじめ、一部の海外の金融機関によって発行されています。
銀聯カードの特徴は、以下の通りです。
- 中国国内のATMや店舗で幅広く利用できること
- 日本でも利用できる加盟店が増えている
- 銀聯とVisaなど、二つの決済ブランドマークの付いたデュアルカードがある
銀聯(ユニオンペイ)の普及とその背景
銀聯(ユニオンペイ)は、中国国内での支払い手段として広く普及し、現在では世界各国へと展開されています。その背景には、キャッシュレス決済の推進や国際的な需要の拡大がありました。
現金払いからカード決済への移行促進
今やキャッシュレス決済比率が8割を超えるといわれる中国ですが、キャッシュレスが普及するきっかけの一つが銀聯カードの誕生でした。銀聯カードを持っていれば国内にある主要な銀行のATMからお金を引き出すことができ、かつデビットカードとして買い物にも使えます。クレジットカードの普及率が低い、最高額の紙幣が100元(約2,000円)で高額な支払いにはたくさんの紙幣を持ち歩く必要がある、偽札が多い4などの課題もあったことから、安全で利便性の高い銀聯カードはキャッシュレス決済の普及を促進しました。
世界最大級の決済ブランドへ
銀聯(ユニオンペイ)は、中国国内の決済インフラとして確立された後、海外展開を積極的に進めました。特に、中国人の海外旅行の増加に伴い、世界各国の商業施設やATMが銀聯カードに対応するようになり、国際的な決済ブランドとしての地位を確立しました。
現在では、銀聯カードは世界180以上の国と地域で利用可能となっており、主要な観光地や商業施設での決済手段として広く認知されています3。
【利用者側】銀聯(ユニオンペイ)カードのメリット
銀聯(ユニオンペイ)カードは、中国国内だけでなく、海外でも利用できる決済手段として多くのメリットがあります。特に、中国人旅行者にとっては、安全で利便性の高い決済方法となっています。
中国での支払いがスムーズ
銀聯カードは中国本土の2,700万5を超える加盟店で利用できるため、現金を持ち歩く必要がなく、スムーズな支払いが可能です。中国ではVisaやMastercardなどの国際ブランドが使えない、あるいはキャッシュレス決済の普及でそもそも現金払いに対応していない店舗や施設6もあるため、銀聯カードを1枚持っていると重宝するでしょう。
中国の外では特典を受けられることがある
銀聯カードは、海外でも利用できる店舗が増えており、一部の国や地域では特典なども用意されています。たとえば、日本や韓国、ヨーロッパの主要都市では、銀聯カードを利用すると割引やキャッシュバックなどの優待が受けられるケースがあります7。
日本国内で利用できる場所が増加している
近年、日本国内でも、銀聯カードの対応店舗が増加しています。特に、訪日中国人観光客が多いエリアや、大型商業施設、免税店などでは、銀聯カードによる決済が一般的になっています。
また、一部のコンビニエンスストアや飲食店でも銀聯カードが利用できるようになっているため、日常的な支払いでも利用可能です。こうしたことから、今後もインバウンド需要の拡大に伴い、銀聯カード対応店舗はさらに増えることが予想されます。
銀聯(ユニオンペイ)カードの使い方
銀聯(ユニオンペイ)カードは、店舗での支払い時に一般的なデビットカードやクレジットカードと同じように使用できます。利用者が銀聯カードを提示し、以下の流れで決済します。
- カードを提示する: 銀聯カード対応店舗で、利用者がカードを提示します。
- 決済端末で処理する: 店舗側が決済端末にカードを通し、決済処理を行います。利用者はPINコードを入力して支払いを確定します。
- 決済完了: 決済が承認されれば、取引が完了し、レシートが発行されます。
銀聯(ユニオンペイ)カードを作るには
日本国内でも、銀聯ブランドのカードを発行することが可能です。主な発行会社には以下があります。
銀聯(ユニオンペイ)の注意点
銀聯カードは利便性が高い決済手段ですが、導入や利用にあたり、いくつかの注意点があります。
利用場所が限られる
銀聯(ユニオンペイ)カードは、日本国内では一部の店舗や決済端末で利用できない場合があります。特に、地方の小規模店舗などではまだ銀聯カードに未対応なケースもたくさんあります。
カードの発行手数料
銀聯カードは、発行する金融機関や種類によって、発行手数料が発生する場合があります。また、カードの有効期限が切れた際には、再度発行手数料がかかるケースもあるため、利用者はコスト面の負担を考慮することが必要です。
【事業者側】銀聯(ユニオンペイ)導入のメリット
銀聯(ユニオンペイ)カードは、中国国内で最も広く利用されている決済手段の一つです。日本国内の店舗が銀聯カード決済に対応することで、中国人観光客の利便性を向上させ、集客力を高めることができます。
中国人観光客を取り込める
訪日中国人観光客の多くは、銀聯カードを主要な決済手段の一つとして利用しています。銀聯カードは高額な決済にも対応しているため、ブランド品や家電製品など単価の高い商品を取り扱う店舗にとっては、購買意欲を後押しする要因となります。
また、銀聯対応店舗としてプロモーションを展開することで、中国人観光客の集客につなげることも可能です。
Squareのキャッシュレス決済でインバウンド対策
インバウンド集客に力を入れたい店舗や施設におすすめなのが、手軽にキャッシュレス決済を導入できるSquareです。Squareは訪日中国人観光客の多くが利用するAlipay(アリペイ)やWeChat Pay(ウィーチャットペイ)に対応しており、観光客向けのキャッシュレス決済環境を整えることが可能です。
代官山にあるCIRTY CAFEは、「1日のうちお客さまの2、3割ぐらいが中国人観光客で、多いときは1日の半分くらいを占めることもある」ほど、多くの観光客が訪れるカフェです。SquareのQRコード決済を導入したことで、中国人観光客を取りこぼすことがなくなったそうです。CIRTY CAFEの導入事例について詳しくはこちらの記事で紹介しています。
まとめ
銀聯カードは、その利便性と広範な普及により、中国国内外で非常に重要な決済手段となっています。特に中国人旅行者が多く訪れる観光地や商業施設では欠かせない存在です。今後もインバウンド需要の拡大とともに、銀聯カードの普及はますます進むと予想されます。
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執筆は2025年4月3日時点の情報を参照しています。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。Photography provided by, Unsplash