採用活動とはー採用活動の種類4つと採用方法の選び方

企業において優秀な人材を獲得するための採用活動は、最も重要な業務の1つです。この記事では、採用活動とは何かを具体的に解説しています。また、採用活動の種類、採用方法の選び方についても学んできましょう。

採用活動とは

採用活動とは、採用計画の立案から入社後のフォローに至るまでの一連のプロセスを指し、具体的に広報活動、選考、育成などを含みます。人材を採用して終了、というわけではなく、ミスマッチを防ぎ新入社員を定着させるまでが、採用担当者の業務範囲です。採用活動の目的は、企業の目標を達成するために必要な人材を獲得することです。そのため、経営理念をよく理解した上で必要な人材像を策定し、採用活動を行います。

採用活動には「新卒採用」と「中途採用」の2つがあります。

*新卒採用
学生を対象に採用活動を行います。新卒採用の場合、政府が提示するスケジュールに従って採用活動を進める決まりとなっています。

*中途採用
中途採用はすでに就業経験ある人材を対象におこないます。新卒採用のようにスケジュールは決まっておらず、企業が必要なタイミングで人材を募集できます。

採用活動の種類4つ

採用活動には以下の4つの種類があります。

ホームページに求人情報を掲載する

企業は自社サイトに求人情報を掲載するのが一般的です。外部のサービスを利用しないので、コストを抑えつつ採用活動を行えます。自社サイト内での掲載であれば文言やデザインを自由に決めることができ、より企業のカラーを出しやすいと言えます。
ただし、この場合自社サイトに多くのアクセスを集める必要があり、応募者からの連絡を待つという受け身の採用方法となります。そのため、人材を確保するまでのある程度の時間がかかります。

外部の求人媒体に掲載する

求人媒体とは、求人情報を掲載して応募者を集める媒体のことを指します。求人媒体の代表的なものとしては、以下が挙げられます。

以前は、新聞の折込チラシのような紙媒体を使用する方法が主流でしたが、現在はインターネットに移行しています。例えば、マイナビ、キャリタス就活、エン転職、typeなどの多くの求人サイトが誕生しています。求人サイトにも、無料、有料版の両方があり、価格帯により求人掲載の内容と性質が異なります。

厚生労働省が運営する職業紹介サービスに、ハローワークがあります。ハローワークとは公共職業安定所のことであり、職を失った人への再就職支援をしています。ハローワークは国が提供する就労支援サービスで、無料で利用できる魅力があります。条件を満たせば、キャリア形成のための助成金を受けることも可能です。ハローワークは、幅広い層の人が応募できる仕組みのため、企業の望む条件にあてはまらない応募も多くなる可能性があります。

人材紹介や派遣会社に登録する

人材紹介会社とは「有料職業紹介所」のこと、人材派遣会社とは「労働者派遣事業」を行う会社を指し、どちらも厚生労働大臣から許可を受けています。人材紹介会社と派遣会社はよく似ており、企業に対して人材を紹介する点は共通しています。両者の違いは、人材紹介会社では人材の紹介までがサービスの対象であるのに対して、派遣会社は派遣スタッフと派遣先の企業にて雇用関係を結ぶという違いがあります。

人材紹介会社、派遣会社を利用する場合コストはかかりますが、企業の希望にあった人材をすぐに見つけてくれるので、採用活動を簡易化できます。

人材紹介と派遣会社の主な違いは次の通りです。

  人材紹介会社 人材派遣会社
サービス内容 人材の紹介と採用支援 スタッフの派遣
雇用契約 企業と転職希望者 人材派遣会社と派遣スタッフ
利用料金 採用決定者の初年度の年収の約35% 時間単価×実働時間数

ヘッドハンティング、スカウトを行う

通常の採用活動は求職者から求人に応募しますが、ヘッドハンティングやスカウトは企業側から求職者にコンタクトを取ります。ヘッドハンティングやスカウトはダイレクトリクルーティング、逆求人などとも呼ばれ、企業が個人のプロフィールをチェックして、優秀な人材に働きかけます。例えば、LinkedInなどのツールが利用されます。

ヘッドハンティングでは就職活動や転職活動を行なっていない優秀な人材にアプローチするため、他の採用方法とは異なる層から人材を獲得することが可能です。ただし、ヘッドハンティングやスカウトの場合、優秀な個人を見つけるために手間がかかることに加えて、引き抜きをするためには高い好条件を提示する必要があるというデメリットがあります。

次のステップ

会社経営と事業運営

ビジネスは開業してからが本番です。事業の運営、会社の経営について学んでいきましょう。

事業継続と拡大

経営が軌道に乗ってきた後は、いかにして事業を継続するかが大切です。事業によっては拡大を目指すこともあるでしょう。事業の継続と拡大について学びましょう。


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