公開日:2022/08/09
更新日:2023/01/16
ローンとは、銀行などからお金を借りて、後から少しずつ返済する仕組みです。ローンには種類があり、目的を問わずに利用できるタイプと、特定の目的のみに使えるローンがあります。ビジネスローン、住宅ローン、マイカーローン、教育ローンなどは、日常生活の出費とは違い、高額の費用がかかるため、数年から数十年に分割して返済します。
ローンの種類
代表的なローンの種類を見てみましょう。
ビジネスローン(事業者ローン)
企業、事業主のためのローンです。個人名義で借りるタイプと、法人名義で借りるタイプがあります。
カードローン
カードローンは、カード会社や銀行が提供している個人向け融資サービスです。住宅ローン、自動車ローンなどとは違い、目的を問わずに借り入れることができます。
住宅ローン
住宅ローンは、その名の通り、住むための家を購入する際に組むローンで、種類は3つあります。
- 公的融資 公的機関が貸し出す住宅ローン
- 民間融資 銀行が提供している住宅ローン
- フラット35 証券化という仕組みを使い、投資家から資金調達を行う
マイカーローン(自動車ローン)
マイカーローンには、銀行のマイカーローン、ディーラーローン、自社ローンの3種類があります。
- 銀行のマイカーローン 平均金利は約1~2%と低めではありますが、3つの中で最も審査が厳しいローンです。
- ディーラーローン ディーラーが提携している信販系会社とローンを組みます。平均的な金利は約4〜8%で、審査は銀行ほど厳しくありません。
- 自社ローン 中古ディーラー会社が提供する独自のローンで、金利は0%です。自社ローンでは、金利が車両価格に含まれるため、支払総額は増えます。
教育ローン
教育ローンは2種類あり、国が運営しているものと、金融機関が運営しているものがあります。この2つのローンは、申し込み条件に違いがあります。
資本性劣後ローン
資本性劣後ローン は、新型コロナウイルス感染症の影響を受けたビジネスが、資金繰りを改善するために利用できるローンです。毎月の返済がなく、業績が一時的に悪化してしまったビジネスをサポートするローンとしても知られています。
ローンの金利について
各種ローンの金利には、「固定金利」と「変動金利」の2種類があります。
- 固定金利 契約時に一定の金利が適用され、市場の変動にも左右されません。
- 変動金利 市場の動きに応じて金利が変動します。これにより、総支払額も変動します。
個人事業主も利用できる事業者向けのビジネスローン
ビジネスローンは、個人事業主、法人向けの金融サービスです。事前に資金を借りて、毎月少しずつ返済していきます。契約には確定申告書(収入や事業の継続性を確認するため)が必要で、審査があります。借入の目的は事業用のみで、私生活用の資金を借りることはできません。申し込み時に必要な書類は、個人事業主と法人で異なり、金融機関によっても変わります。
ビジネスローンの種類
代表的なビジネスローンは、以下の3種類に分けられます。
銀行系ビジネスローン
大手メガバンクや地方銀行など、銀行が融資を行うビジネスローンです。融資限度額は高く、低金利な点がメリットですが、審査は厳しく、融資実行までに時間がかかります。法人向けのビジネスローンです。
信販会社系ビジネスローン
融資額は500万円〜1,000万円程度と融資額が高めに設定されていますが、金利も高めの設定です。審査は銀行ほど厳しくなく、審査期間は比較的早めです。
ノンバンク(消費者金融系)ビジネスローン
ビジネスローンの中では最も借りやすいローンといえるでしょう。審査の日数が早かったり、条件が他のビジネスローンに比べ緩い点が特徴ですが、金利は高めに設定されています。消費者金融系のローンは総量規制* の対象外で、年収の3分の1以上の額でも融資可能です。
総量規制とは
総量規制とは、ビジネスローンで借りられる金額を制限するルールで、年収の3分の1までしか借りることができないという仕組みです。
ビジネスローンの計算方法とシミュレーション
ビジネスローンの基本的な計算方法を見てみましょう。まず、借入金額、利率と返済回数を概算します。以下、シミュレーションの例です。
- 借入金額 300万円
- 返済回数 60回
- 利率 15%
- 毎月の返済額 71,400円
ビジネスローン審査に必要な書類
借入先の機関によって、審査に提出する書類は異なります。以下は代表的な例です。申し込みの際に必ず、金融機関に確認をしましょう。
事業形態 | 審査に必要な書類 |
---|---|
個人事業主 | 本人確認書類(運転免許証、健康保険証、マイナンバーカード、パスポート等)、確定申告書、納税証明書、事業計画書、許認可証のコピー |
法人 | 履歴事項全部証明書、決算書、印鑑証明書(法人)、代表者の本人確認書類、代表者の印鑑証明書、納税証明書、事業計画書、許認可証のコピー |
無担保でも利用可能
多くのビジネスローンは無担保で提供されています。担保とは、返済できない場合に債務者が提供する物です。
ビジネスローンの金利相場は?
ビジネスローンの金利の相場は、通常の融資と比べると高めです。下記の金利は一般的な数値ですが、市場状況や申込者本人の状況などにより変動がありますので、必ず金融機関に確認をしましょう。
- ノンバンク 約5〜18%
- 銀行 約1〜15%
ビジネスローンのメリット、デメリット
ビジネスローンのメリット、デメリットを見ていきましょう。
メリット
- 銀行融資ほど審査が厳しくない
- 消費者金融系のビジネスローンであれば総量規制の対象外
- インターネット上で申し込み可能
デメリット
- 資金の使用目的は事業用に限定される
- 銀行融資などに比べ、金利が高い
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ローンに関するよくある質問
ローンとは何ですか?
ローンとは、銀行からお金を借りて、後から少しずつ払う仕組みです。代表的なローンの種類は、事業用ローン、住宅ローン、マイカーローン、教育ローンなどがあります。
カードローンとキャッシングの違いは何ですか?
カードローンは、銀行やクレジットカード会社が提供する融資サービスです。キャッシングは、クレジットカードを使用して、銀行やコンビニのATMで現金を引き出す機能です。
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