2023年10月、東京の代官山に新たな憩いの場ができた。代官山駅中央口を出て、徒歩1分ほどの場所にある「Forestgate Daikanyama(フォレストゲート代官山)」だ。「MAIN棟」と「TENOHA棟」に分かれ、どちらもカフェやレストランが1階と2階部分を占める。MAIN棟にはシェアオフィスや住居もあり、住む・働く・遊ぶがすべてできる複合施設に仕上がっている。
今回訪ねたのは、TENOHA棟の1階に店舗をかまえる「CIRTY CAFE(サーティー・カフェ)」。Squareを利用するヴィーガンのカフェだ。代表である大瀧瑞紀(おおたき・みずき)さんと、店舗マネージャーの磯井駿(いそい・しゅん)さんに、お店のことやSquareの気に入っている点を教えてもらった。
業種 | 飲食 |
業態 | カフェ |
利用しているSquareのサービス | Square ターミナル、Square POSレジ、Square キッチンディスプレイシステム(KDS)、売上分析 |
目次
使い慣れているシステムを利用したかった
CIRTY CAFEは、神奈川県川崎市で土日祝日のみ営業するグリーンマーケット『SOLSO FARM』内のキッチンカーや二子玉川蔦屋家電内に店舗を構える株式会社GOOD GREEN COMPANYが運営するカフェだ。SOLSO FARMは、世界中の植物や手入れ道具がそろった広大なファームマーケットだ。メニューをすべてヴィーガンにすることは、SOLSO FARMでずっと植物と向き合い、専門分野としてきたことが大きく影響している。
ヴィーガンフードと聞いて、「敷居が高そう」と感じる人も少なくないかもしれない。そのイメージを覆すかのようにメニュー開発を牽引する大瀧さんは「僕、ジャンクフードが大好きなんです」と言う。「だからヴィーガンフードを淡白に見せたくないんです。もっとカジュアルに食べられるものにしていけたらなと思っています」
ちなみに、大瀧さんは以前はグリーン事業を行うSOLSOに勤めていた人物である。
▲代表の大瀧さん
季節ごとに入れ替わるメニューにはグリーンカレーやアイスクリームなどが並ぶ。メニューで扱うソイミートに関しては、「本物のお肉だって嘘をついてもバレないくらいおいしいです」と自信たっぷりに大瀧さんは話す。
CIRTY CAFEでSquareを導入しようと決めたのは、SOLSO FARMですでにSquareを使用しており、慣れ親しんだ決済システムだったことが大きかった。「同じシステムのほうが報告をしたり、売上情報をまとめたりするときにわかりやすいと思いました」(大瀧さん)
レジカウンターの省スペースと持ち運びやすさを重視して選んだのは「Square ターミナル」だ。Square ターミナルなら複数のキャッシュレス決済方法が1台で叶う。レシートプリンターもPOSレジも搭載されているので、オールキャッシュレスのCIRTY CAFEではこれだけでレジが完結する。タブレットなどとつなげる必要もない。QRコード決済を受け付ける際にも受付可能なQRコードがSquare ターミナルの画面に表示されるため、QRコード決済用のポップをいくつも置く必要がなく、省スペースになる。
中国人観光客を取りこぼさずに対応できる
Square ターミナルを導入して特に助かっているのは、QRコード決済の種類の豊富さ(※)だ。
※SquareではPayPay、楽天ペイ、d払い、au PAY、メルペイ、 Alipay+、 WeChat Payに対応しています。QRコード決済の申込方法はこちらをご確認ください。
CIRTY CAFEには毎日、中国からの観光客が訪れる。店舗マネージャーを務める磯井さんによると、「1日のうちお客さまの2、3割ぐらいが中国人観光客で、多いときは1日の半分くらいを占めることもある」とのこと。
そのうち一定数いたのが、銀聯(ぎんれん)カードしか持っていないお客さまだ。現金という代替案もあるが、店舗では現金を扱っていない。そうなると、打つ手がない。SquareでQRコード決済を導入してからは中国で広く親しまれているAliPay+やWeChat Payに対応できるようになり、取りこぼしを防げているそうだ。
Square ターミナルの仕様で、もう一つ気に入っていることがあると言う。
「SquareのQRコード決済は、会計金額が自動的にお客さまのスマートフォンに表示されるじゃないですか。あそこはすごくお互いにやりやすいです。打ちミスもないですしね。もし、すぐに準備できる注文内容だったら決済をしているあいだに作業に移って、すぐに提供できるので、お互いにとっていいなと思っています」(磯井さん)
さらに、Squareなら7種類のQRコード決済に一つのQRコードで対応できる。Square ターミナル上に表示されるQRコードを、お客さまがQRコード決済アプリで読み取るだけで決済が完了する。店舗側で「お客さまが希望するQRコードを選択する」という手間が省けるのも、スムーズに決済を行ううえではうれしい点だ。
▲店長の磯井さん
お客さまの待ち時間を短縮するための対策
Square ターミナルとあわせて導入したのが、キッチンディスプレイシステムだ。キッチンディスプレイシステムでは、Square ターミナルで受け付けた注文をタブレットで一覧できる。
CIRTY CAFEの作業スペースはそこまで大きくない。それでも作業効率を重視して、スタッフ2名が同時に画面を見ながら準備を進められるよう、キッチンディスプレイシステムを2台導入した。どちらの画面にも同じ内容が表示されるように設定している(※)。
※1台はドリンク、もう1台はフードを表示するといった設定も可能です。
混雑時には10件以上の注文が立て続けに入り、画面を埋め尽くす。そうしたとき、何よりも助かっているのは、注文を受けてからの経過時間がオーダーごとにわかることだ。
「お客さま一人に対して時間がかかりすぎるのは、この立地においても、良くないなと思ってたんです。 駅前ってめちゃくちゃ急いでる人もいるし、ゆっくりしたい人もいるし、結構読めないんですよね。スタッフの感覚に委ねず、絶対的なものに対して動いてもらうためにも、時間の表記はまず間違いなく必要だと思いました」(大瀧さん)
磯井さんも付け足す。
「お客さまと僕たちの体感にギャップがあることもあるので、経過時間が見れるのはすごくありがたいですね。色の違いで経過時間がひと目でわかるのもいいです。僕たちのあいだで確認しあうというよりは、ディスプレイを見ればある程度、時間の経過も含めてわかるので、共通認識として優先順位をつけて取り組めます」
ヒット商品を生み出すのに売上分析は必須
「ヒット商品を出したいんですよ」大瀧さんは笑顔を浮かべながら言う。「この商品が当たったかな、当たってないかなというのを知りたいとき、数字って顕著ですよね」
CIRTY CAFEでは季節の食材を使用するため、約3カ月おきにメニューを変えている。オープンして間もないことから実験的なアプローチをとることにも、新たなメニューを投入することにも抵抗がない。ただ、もちろんお客さまのニーズをできる限り把握したうえで工夫を凝らしたい。
そこで役立つのが、パソコンやモバイル端末のアプリ内から確認できる売上分析機能だ。CIRTY CAFEでは商品をすべてPOSレジに登録しているため、売上分析機能のページにさえアクセスすれば、商品別の売り上げをすぐに確認できる。
「たとえば、パンよりご飯のほうがよく出るよねとか、もう少しボリュームのあるランチが欲しいのかもねとか。結構、低単価じゃなくて、割と1,000円以上のものもちゃんと買ってくれるよねっていうのは、スタートの段階で見えてきたことですかね。
最近だと、あったかいスープを出してるんですけど。夏でもこんなにスープって出てるんだとか。逆ももちろん然りです。そういう発見がありますね」(大瀧さん)
使い心地に関しては、どうだろう。
「タイムリーに見られるところはいいですね。Squareの売上分析ページを見て完結することが多いのかなと思います。ぱっと見たときにグラフから売り上げが確認できるので助かります」(大瀧さん)
最後に、同じ業態の店舗運営者にSquareをおすすめするとしたら、どんなことを挙げるか聞いてみた。
「めちゃくちゃ簡単なところですかね。充電さえすればどこにでも持っていけます。僕はもうiPadを使うことすらめんどくさかったんです。スッと出せるSquare ターミナルの身軽さみたいなものはおすすめできますね」
「SquareのQRコード決済は、会計金額が自動的にお客さまのスマートフォンに表示されるじゃないですか。あそこはすごくお互いにやりやすいです。打ちミスもないですしね」ーCIRTY CAFE マネージャー 磯井駿さま
Squareで実現できたこと
中国人観光客を取りこぼさずに対応できる
CIRTY CAFEでは、中国人観光客が1日の来店客のうち、半数を占める日もあるといいます。SquareでAlipay+やWeChat Payをはじめ、さまざまなQRコード決済を受け付けられるようになってからは、こうしたお客さまの取りこぼしが大幅に減りました。
QRコード決済で打ち間違いが発生しない
SquareでのQRコード決済の受け付けは簡単です。決済端末上(※)に表示されるQRコードをお客さまのスマートフォンで読み取ると、会計金額が自動的にQRコード決済アプリに表示されます。あとは、お客さまが決済を完了させるだけ。CIRTY CAFEでは、会計金額の入力をお客さまに委ねずに済むことから、打ち間違いも発生していないといいます。また、Squareなら一つのQRコードで7種類のQRコード決済に対応できるので、「お客さまが希望するQRコードを選択する」というひと手間もなし。表示されたQRコードを読み込むだけで、お客さまが希望する方法で決済できます。
※Square リーダーまたはSquare スタンドをご利用の場合、別途iPadなどの端末の用意が必要です。
優先すべき注文内容をすぐに把握できる
Square キッチンディスプレイシステムでは、SquareのPOSレジで受け付けた注文が一覧できます。注文ごとに注文受付からの経過時間を把握できることで、優先順位がひと目でわかり、お客さまの待ち時間を最小限におさえられているそうです。
※キッチンディスプレイシステムのご利用にはAndroid端末が必要です。
お客さまのニーズにあった商品開発ができる
CIRTY CAFEでは全商品をPOSレジに登録しているため、Squareの売上分析機能にアクセスすれば商品別売上をはじめ、さまざまな売上情報を瞬時に確認できます。さらには各メニューの売れ行きを把握したうえで、よりお客さまのニーズに合ったメニュー開発につなげることができています。
記事に掲載されている店舗情報 (商品内容、価格、営業時間など) は2024年8月時点のものです。