銭湯、日帰り温泉、足湯など入浴施設は昔から人々の疲れを癒してきました。近年では外国人観光客も増え、日本文化を味わえる施設として人気が高まっています。
入浴施設の経営者には、クレジットカード決済の導入について検討を考えている人もいるかもしれません。現金を使用しないキャッシュレス決済が少しずつ広まっており、政府も後押しをしています。クレジットカード決済の需要も、今後はさらに伸びると考えられます。
しかし、カード決済導入は手間がかかりそうなイメージがあり、悩んでいる人もいることでしょう。今回は、入浴施設の経営者や、これから入浴施設のビジネスを始めたいと思っている人向けに、カード決済を導入するメリットを紹介します。
入浴施設の種類
入浴施設には、いろいろな種類があります。それぞれ価格帯や雰囲気、サービスなどが異なり、楽しみ方もさまざまです。
銭湯
番台やタイル敷きの洗い場がある昔ながらのお風呂屋さんです。入浴料金が安く、気軽に入れるのが特徴です。減少傾向にありましたが、近年は銭湯を舞台に音楽フェスやトークイベントが開催されたりするなど、従来とは異なる銭湯の楽しみ方もあるようです。
参考:世界初!?着衣のまま入れる銭湯イベントが開催決定(東京ウォーカー2018年)
健康ランド・スーパー銭湯
露天風呂やジャクジーなど、お風呂の種類が豊富で、サウナやマッサージ、食事処などが併設されています。アメニティーがそろっていたり、レストランやエステサロンが充実していたりと、銭湯より料金が高い分、設備が充実しており、一日楽しめるような大型の施設もあります。
日帰り温泉
温泉地に多く、源泉かけ流しなどをリーズナブルな価格で楽しめるのが特徴です。
足湯
道の駅や温泉旅館が運営していることが多いです。疲れた足を気軽に癒せることで人気があります。
スポーツジム
本来は運動をするための施設ですが、湯船やシャワー、サウナなどの入浴設備が設置されていることがあります。
入浴施設の集客で大事なポイント
さまざまな種類がある入浴施設では、タイプによって集客のポイントも異なります。今回は、六つのポイントを解説します。
利用者(ターゲット)
「誰をターゲットにするのか?」は重要です。
・昔ながらのお風呂屋さんに親しんでいるお年寄り
・仕事帰りに疲れを洗い流したいサラリーマン
・おしゃれな雰囲気で癒されたい女性
・車で出かけるファミリー
など、利用者のタイプや年齢層によってニーズが変わります。適切なサービスを提供するためにも、利用者の想定が大事です。
立地
町中か郊外か、駅から徒歩圏内か、アクセスに車が必要か、近くに商業施設があるかなど、立地によって価格帯や利用者層が変わります。
価格
利用者層や立地が決まれば、適した価格帯もわかってきます。会員制度やポイントサービス、キャンペーンなど、お得感があるシステムを作っておくのも良いかもしれません。ソーシャルメディアでシェアすれば割引するなどもアイデアの一つです。
お風呂そのもの
お風呂は入浴施設の「顔」です。お湯の種類が豊富、浴槽がヒノキ、湯船は一つだが日替わり風呂がある、安いけど常に清潔など、メインであるお風呂そのものの魅力は大事なポイントです。浴室に付随して、脱衣所が広いか、清潔か、ドライヤーやアメニティーなどを置くかどうかという点も重要です。
お風呂以外のサービス
マッサージやエステ、レストランやカフェ、キッズスペースなど、お風呂以外に強みとなるサービスについても検討しましょう。
支払い方法の充実でお客様の利便性と満足度向上
魅力ある入浴設備やアクセスのよさは、集客において大切なポイントです。さらに集客を増やすには、お客様の利便性向上という点を一層掘り下げてみましょう。
利便性の向上としておすすめなのが「支払い・会計手続きのスムーズ化」です。支払いが楽にできれば、お客様の利便性が高くなり、満足度も向上することでしょう。
クレジットカード決済なら支払いがスムーズに
カード決済ができれば、お客様は細かい小銭や多額の紙幣を持ち歩くわずらわしさから解放されます。また、「手持ちの現金が足りない」という心配をしなくて済むため、安心して入浴を楽しむことができるでしょう。
客単価アップが期待できる
持ち合わせの心配をしなくていいことから、「せっかくだから買おう」とお客様が飲み物や化粧品などのアメニティーを購入してくれる可能性があります。客単価が上がることで、売上アップにもつながると考えられます。
業務効率化にもつながる
経営者にとっての大きなメリットは、会計処理やレジ締め処理が楽になる点です。
会計処理については、カード決済は現金会計よりも作業の手数が少なくなります。具体的には、お客様から受け取った現金を確認したり、金額を入力したり、釣り銭を数えたりといった手間を省略でき、スムーズな会計処理につながります。
レジ締め作業については、計算する現金が少なくなることで、売り上げと照らし合わせる作業が楽になります。今まで人手や時間をかけて行なっていた作業が簡単になることで、コスト削減にもつながると考えられます。
インバウンド対策になる
クレジットカード決済の導入は、インバウンド対策としても有効だと考えられます。
外国人観光客の数は年々増加しています。政府も、外国人観光客をさらに増やすことを目指しており、この傾向は今後も続くと見込まれます。
日本を訪れる外国人観光客は、入浴施設にとって有望なお客様になると考えられます。日本の入浴文化に興味をいだき、入ってみたいと考えている人も多いことでしょう。
海外では、日本よりもクレジットカードが普及している国があります。入浴施設に行きたい外国人観光客の中には、カード支払いの可否で施設を利用するかどうか決める人もいるかもしれません。
観光客の視点に立って考えると、カードが利用できれば、両替の手間もなく、慣れない外国で現金を扱う心配もしなくて済みます。今後も増え続けるであろう外国人観光客に利用してもらうためにも、クレジットカード決済の導入は有効な集客手段だといえます。
意外と簡単なクレジットカード導入
クレジットカード導入については、「コストがかかる」「手続きが複雑」「機械操作に自信がない」など、不安に思う人もいるかもしれません。
Squareならスマートフォンやタブレットに無料のアプリをダウンロードし、専用のICカードリーダー(Square リーダー)と組み合わせることで簡単にクレジットカード・QRコード・電子マネーでの決済を受け付けることができます。普段からお使いの端末で操作ができるので、新しい機械の操作に不安を感じる人でも安心です。月額利用料金なども発生せず、必要になるのはカード決済端末(Square リーダー)の購入にかかる7,980円(税込)と決済時の手数料のみなので、ランニングコストも抑えられます。
集客と売上のアップに有効なクレジットカード決済。気分良くお風呂を楽しんだお客様に、最後まで気持ちよく過ごしていただくためにも、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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執筆は2018年10月9日時点の情報を参照しています。2022年9月15日に記事の一部情報を更新しました。 当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。 Photography provided by, Unsplash