おしゃれなカフェや気軽に立ち寄れる小料理屋、本格的なフレンチレストラン、自分だけのお店を開くべく準備を進めている人も多いのではないでしょうか。
厨房機器からテーブルやイスなど、一口に飲食店の開業といっても、大小さまざまな什器備品を用意する必要があります。製麺機やワインセラーなど、提供する料理や飲み物によっても必要なものが変わってきます。
今回は、飲食店の什器備品の調達方法について説明します。
主な調達方法
折角新しくオープンするなら全てピカピカの新品で揃えるのが理想かもしれませんが、予算には限りがありますし、開業後の運転資金や広告費など手元に資金もある程度残しておきたいものです。
主な什器備品の調達方法と、それぞれのメリット・デメリットは以下になります。
新品を購入する
厨房機器なら専門メーカーから新品を購入する方法があります。厨房の広さや環境に合わせたプランを作成してくれるので、作業しやすい理想的な厨房を作れるでしょう。食器や調理器具も同様に、専門の卸業者から購入できます。サンプルも豊富に揃っており、メーカーと同様にプランの作成や提案をしてくれるところもあります。一括購入をする代わりに、値引き交渉をしてコストを抑えることもできます。
ある程度の知識があるなら、オンラインで入手することも可能です。オンラインショップを上手く使いこなせれば、比較的リーズナブルに揃えられるかもしれません。
メリット:メーカーやデザインなどを自分好みにできる
デメリット:コストがかかり、初期投資の回収に時間がかかる
中古品を購入する
厨房設備や機器の中古品を取り扱う専門の業者やオンラインショップも沢山あります。これらを上手く利用して初期費用のコストダウンを図るのも一つの方法です。
前の借主が使用していた什器や内装が残っている店舗を「居抜き」で借りる際、「造作譲渡費」を支払う場合、中古の什器を購入するのと同じことになります。なお、無料で引き継げるケースもあります。
メリット:使用年数が少なく、状態が良いものを上手く揃えれば、大きなコストダウンになる
デメリット:新品と異なりメーカー保証がないケースが多い(ただし、中古専門業者の中には独自の保証をつけている業者もあります)
レンタルをする
飲食店の什器や厨房機器をレンタルすることも可能です。ただし、レンタカーと同様に短期間利用して、レンタル料金を支払う仕組みなので、長期間の利用には向きません。店舗で新しいメニューを提供するときに試験的に導入してみる場合や、機器が壊れた場合などに活用するのが良いでしょう。
また、イベントに参加する場合にも活用できます。
メリット:手軽に短期間利用できる
デメリット:長期間の利用には向かない
リースをする
レンタルと似ているものに「リース」があります。レンタルとの違いは、長期間借りれる点です。幅広くラインナップを取り揃えているリース会社もあるので、初期投資を抑えつつ最新の厨房機器が使えるというメリットがあります。
メリット:固定資産税や不要になった際の処理費用がかからない。また、アフターサービスを提供しているリース業者もある
デメリット:トータルで見ると購入よりコストがかかる場合があり、リース期間内は途中解約ができない
飲食店をオープンするには他にも物件の取得費用や人件費などがかかります。コストとのバランスを考えつつ、いくつかの方法を組み合わせるなど、ご自身にあった方法を検討してみてください。
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執筆は2019年1月31日時点の情報を参照しています。
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