藤井製帽 小売部 | オンラインストア連携事例

瀬戸内海に面し、古くから貿易や海運業の拠点として発展した港町、広島県尾道市。今では国内外から多くの人が訪れる人気の観光地です。尾道で70年以上前から帽子の製造・販売を手掛ける「藤井製帽」。麦わら帽子のメーカーとして創業し、現在ではデパートやアパレルショップに並ぶ多種多様な帽子の企画・製造を行っています。

業種 帽子の製造・販売
業態 小売店
利用しているサービス Square リーダー、Square POSレジ、Square オンラインビジネス
導入を検討した理由 初期費用をかけずに導入できるカード決済を探していた
Squareが役に立っている点 店舗でのキャッシュレス決済、オンラインストアの開設、店舗とオンラインストアの両方の在庫・売上管理

尾道駅から東側に伸びる尾道海岸通り沿いにある「藤井製帽 小売部」(以下、小売部)は、藤井製帽唯一の直営店として、オリジナルブランドを中心にキッズ、メンズ、レディースと幅広いラインナップを揃えています。直営店に加えて、2020年5月にはオンラインストアもオープン。今回は、代表の垣根一允さんと、オンラインストアを担当する福井愼之介さんにお話を伺いました。

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店舗のリニューアルと、固定費を抑えたクレジットカード決済の導入

垣根一允さんの祖父・垣根正吾さんは、戦前より麦わら帽子の産地として有名だった世羅郡(現世羅町)のご出身。世羅郡で帽子を作っていた正吾さんが行商に訪れた尾道で、軒先を借りて商売をしたのが藤井家だったそうです。縁があって、藤井家の一人娘と結婚した正吾さんは、妻の旧姓を屋号に掲げた「藤井製帽」を1948年に創業します。

72年前に正吾さんが軒先を借りた場所が、現在の小売部が建っている場所です。

外観

▲現在の小売部の外観

「祖父は僕が中学校の頃に他界をしたのですが、祖母はずっと同じ場所で一人で帽子の小売を営んでいて、2014年に祖母が引退するタイミングでお店をリニューアルしました。リニューアル後は1年くらい現金のみだったのですが、やっぱりカード決済がいるのではないかとなって」

旧外観

▲リニューアル前のお店の様子

導入前はどれくらい利用者がいるのか掴めなかったので、Squareを選ぶにあたっては「月額の定額がなく敷居が低かったのと、導入するにあたっての煩雑さがなかった」点が決め手になったという垣根さん。

「当時は周りのお店でもSquareを導入するところが増えていたのと、イベントでもリーダー1つあれば決済できるのを目にしてたので、存在は知っていました。他社とも比較したけど、最初の固定費を抑えたいという思いもあってSquareにしました」

導入から5年経った今では現金以外の決済が増え、平均で半分、日によっては半分以上がキャッシュレス決済だそうです。3年前には、隣りにある藤井製帽が運営する「ギャラリーjaja(ヤヤ)」にもSquareを導入しました。

店舗との連携したオンラインストアのオープン

新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて、4月8日から5月22日まで小売部は休業をしていましたが、4月からゴールデンウィークは帽子の需要が特に増える時期ということもあって、5月下旬にお店を再開させると、近隣の方を中心に帽子を買い求めるお客様が多く訪れました。

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5月には小売部の再開に加えて、オンラインストアもオープン。実はオンライン販売は数年前から検討はしていたものの、踏み出せずにいた部分がありました。

「商材が帽子なので、試着したり、サイズもあったりするので、なかなかオンラインで買っていただきにくい商材だと思うんです。そういった思いもあって、ECサイトを始めることに乗り気になれなかったのですが、尾道に注目が集まるようになって、年に1回必ず東京からいらっしゃるご夫婦のお客様や、定番商品のお子さんの麦わら帽子のワンサイズ大きいものを買いたいお客様とか、そういったニーズには少なくとも対応しなきゃなと思っていました」

藤井製帽では、ちょうど昨年から小売や自社ブランド事業に力を入れはじめたところでした。その中での、小売部の休業や出店を予定してたイベントの中止、観光客の減少。これらの出来事がオンラインストアのオープンを後押ししました。

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「会社として自社ブランド事業を強化しようという動きが昨年からあった中で、コロナの影響もあって、この春夏には始めないとって。ECは構想がありましたが、実際に踏み切ったのはコロナの影響ですね」

オンラインストアを検討する上で、もう一つの懸念点になっていたのが店舗との連携です。売上や在庫管理を行っているSquareと連携でき、コストがかからず、少人数で管理運営できるオンラインストアのプラットフォームを探していたところ、福井さんがSquare上でオンラインストアを作成できることに気付きました。

「在庫管理とかを全部Squareでしていたので、在庫データの連携ができ、かつSquareで始められるというところで、まずやってみようと思いました」

分からないところはサポートセンターに問い合わせつつ、自社で短期間で作り上げたオンラインストアには、垣根一允さんの妹・垣根千晶さんがデザインを手がける「tocit(トチエット)」と、オリジナルブランドの「FUJII SEIBO」の商品が並んでいます。

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小売部のホームページとオンラインストアの機能を兼ね備えたサイトをいつか作りたいと考えて撮り溜めていた写真などを活用し、福井さんを中心に1カ月ほどで立ち上げたオンラインストアですが、サイトの宣伝や、ソーシャルメディアとの連携など、まだまだ改善したい点も多く、売上はこれからだと語る垣根さん。

「Eコマースの比率が高まっていければいいし、店舗も1店舗だけなので、ECに注力するのは必須だと思っています。ECをいかに広げるかは今後考えていかなきゃいけないところですね」

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「在庫管理とかを全部Squareでしていたので、在庫データの連携ができ、かつSquareで始められるというところで、まずやってみようと思いました」–藤井製帽 小売部 垣根さま

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EC作成から、オンライン決済、店舗連動の在庫管理まで、便利な機能が無料で簡単に始められます。

Squareが実現したこと

低コストかつ煩雑な手続きなしでのクレジットカード決済導入
今までカード決済を導入していなかったお店にとって、どれくらい需要があるのかは予想を立てにくいところです。Squareなら、初期費用や煩雑な手続きなしで導入できるので、気軽にはじめられます。藤井製帽 小売店では、クレジットカード決済導入に合わせて、Square公式ショップでキャッシュドロアーやレシートプリンターなどの周辺機器もリーズナブルな価格で揃えることができました。

実店舗とオンラインストアの連携
少人数で手間を掛けず、実店舗とオンラインストアの両方を運営するには、両者のスムーズな連携は欠かせません。Squareなら、売上や在庫情報が自動で連携されます。オンラインストアのデータを確認できるので、お店で接客をしつつオンラインストアの売上状況をSquare POSレジアプリから確認ができます。

Squareでは、店舗での決済に加えて、POSレジ、在庫管理やオンラインストアなど、小売業に欠かせないサービスや機能を多く提供しています。

この事例に登場したSquareのサービスは:

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