Androidで使えるPOSレジアプリ、おすすめ3選

近年、導入のしやすさと費用の面から注目されているのが、スマートフォンやタブレット端末をレジとして使うモバイルPOSレジです。しかし、モバイルPOSレジ用のアプリは多くがiPadやiPhoneなどiOS向けであるため、アプリをインストールしようとしたら手持ちの端末に対応していなかった、という経験をした事業主も少なくないかもしれません。

今回は、POSレジとは何か、モバイルPOSレジのメリット、Android端末で使えるおすすめのPOSレジアプリ三つを紹介します。

目次



POSレジとは

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POSとはPoint Of Salesの略で、日本語では「販売時点情報管理」を意味します。商品が売れた時点で商品名や価格、売れた数などの情報を自動で収集し、管理するシステムです。

POSシステムを搭載したレジはPOSレジと呼ばれます。一日の総売上高、顧客の性別や年代、来店人数、客単価などの情報をPOSレジを通して集めることで、より詳細な販売データを作成できるようになり、適正な在庫管理やきめ細かい売れ行き分析が可能になります。あらかじめ商品の金額などを登録しておけば、入力ミスや注文ミスといったヒューマンエラーを防ぐこともできます。

多機能で便利な反面、専用端末やサーバー、通信回線などが必要になるため導入には数十万円かかることがあります。加えて、月額使用料が必要な場合もあります。

モバイルPOSレジのメリット

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モバイルPOSは、従来の専用のPOSレジと違って以下のようなメリットがあります。

  • コストが抑えられる
    普段使っているスマートフォンやタブレット端末を使うので、新たにハードウェアを購入する必要がなく初期費用が抑えられます。

  • 導入が簡単
    専用のアプリをダウンロードするだけで、手持ちのモバイル端末がPOSレジとして使えるようになります。

  • 持ち運べる
    スマートフォンやタブレット端末を使うので、手軽に持ち運べて、お客さまのテーブルで注文をとったり決済したりすることができ、屋外でのイベントやキッチンカーなどでの利用にもぴったりです。また、商品情報や売上データなどはクラウド上に保存されるため、いつでもどこでもデータの確認が可能です。

  • 場所を取らない
    スマートフォンやタブレット端末をレジとして使うため、レジを置くスペースがない小さな店舗でも導入できます。また、店内の内装や雰囲気を壊すことなくレジを導入できるのも大きなメリットです。

  • 操作が簡単
    普段から使い慣れているスマートフォンやタブレット端末で会計を行なうため、レジ操作に慣れていない従業員でも比較的短期間で操作を覚えることができます。

SquareのPOSレジなら高機能なのにずっと0円

キャッシュレス決済、在庫管理、顧客管理、スタッフ管理など、店舗に必要な機能をすべて搭載

Android対応POSレジアプリ3選

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Android端末で使えるPOSレジアプリの中で、簡単に導入でき、ランニングコストを抑えられるおすすめの三つを紹介します。

1. Square POSレジ

キャッシュレス決済サービスを提供しているSquareの無料POSレジアプリです。AndroidとiOSの両方に対応しています。

業種:小売店、飲食店、ヘアサロン、宿泊施設など業種を問わずおすすめ
初期費用・月額利用料:無料
有料オプション:アクセスプラス(1店舗あたり月額3,000円)

何がいつどれくらい売れているのかが、いつでもどこからでもリアルタイムで確認できます。また、飲食店向けのオーダーエントリーシステム、ヘアサロンや宿泊施設には嬉しいお客さま情報の管理機能、請求書をメールで送信できる請求書機能(Square 請求書)など、さまざまな便利な機能が無料で使えます。

Square リーダーと組み合わせれば、クレジットカード電子マネーでの決済も受けつけられます。また、タブレットなどモバイル端末の準備が不要なSquare ターミナルを視野に入れてみるのも一つの手でしょう。Square ターミナルならSquare POSレジアプリもレシートプリンターも搭載されているので、手持ちのモバイル端末との互換性を気にせずに使えます。

さらに、QRコード決済も可能。Square POSレジアプリをインストールしたスマートフォンやタブレット、もしくはSquare ターミナルにQRコードを表示させ、お客さまに読み取ってもらうだけなので、利用者が急増するQRコード決済を簡単に導入できます。導入後にかかる費用は、キャッシュレス決済が発生した際の決済手数料のみです。

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▲ Square ターミナルの使用例

2. Padpos

株式会社ビジコムが提供する、Androidのみに対応している無料のPOSレジアプリです。

業種:小売店、小規模チェーン店におすすめ
初期費用:無料
月額利用料:1,900円〜3,800円(税別)
有料オプション:クラウド本部管理システムTenpoViser(月額5,000円、税別)、ポイント共有オプション(1店舗につき1,000円〜2,000円、税別)、在庫リアル共有オプション(1店舗につき1,000円、税別)

売上管理・分析、商品や顧客管理機能は無料で利用できます。在庫管理や小売店に便利なポイント管理機能も使えるPadpos Lightプランは1店舗につき月額1,900円(税別)、1店舗で5台まで接続可能なPadposプランは月額3,800円(税別)です。各端末または各店舗の在庫や顧客情報などをクラウド上でリアルタイムに集計し管理するTenpoViser、ポイント情報や在庫情報のリアルタイム共有には有料のオプションへの加入が必要です。

※現在、Padposは開発を停止しているため最新OSには対応していません。

3. Loyverse POSレジ

Loyverseはヨーロッパで開発されたスモールビジネス向けのPOSシステムです。無料のアプリLoyverse POSはAndroidとiOSの両方に対応しています。

業種:小売店やカフェにおすすめ
初期費用・月額利用料:無料
有料オプション:従業員管理(従業員1名あたり月額500円)、高度な在庫管理(1店舗につき4,000円、税別)、各種訪問サービスは20,000円から

在庫確認や売上分析ができるアプリLoyvere Dashboard、オーダーエントリーシステムLoyverse KDSなども無料で使えます。

有料のオプションサービスとして従業員管理や高度な在庫管理、アプリと機器のセットアップや従業員を対象にした操作方法についてのトレーニングといった訪問サービスも用意されています。有料サービスを申し込むと24時間のチャットサービスが優先的に利用でき、14日間の無料トライアル期間では全機能を試すことができます。

業種や場所を選ばず、簡単に使えるモバイルPOSレジ。この機会にぜひ導入を検討してみてください。


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執筆は2019年5月7日時点の情報を参照しています。2024年9月25日に記事の一部情報を更新しました。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。Photography provided by,Unsplash