飲食店でキャッシュレスを導入するメリットとは

クレジットカードや電子マネーなどのキャッシュレス決済で支払われる額が年々増加しています。そんな中、店舗でキャッシュレス決済を導入する前に、具体的なメリットを知りたいと考える飲食店経営者も少なくありません。

飲食店ではテーブルごと、あるいはお客さまごとに会計をするため、一日の中で従業員がレジに立つ回数も多いでしょう。会計の件数が多ければ、キャッシュレス決済を取り入れた際の変化も実感しやすいはずです。今回は飲食店でキャッシュレス決済に対応するメリットを紹介します。

目次



キャッシュレス決済とは

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キャッシュレス決済とは、現金以外の手段で決済することを指します。具体的には、クレジットカードや電子マネー、QRコードなどでの支払いが挙げられます。また、代引きやプリペイドカード、デビットカードでの支払いもキャッシュレス払いといえます。

日本ではコロナ禍や政府によるキャッシュレス決済の推進などの影響を受け、徐々にキャッシュレス決済が浸透しています。飲食店でのキャッシュレス決済に関する調査1(20代から60代までの男女が対象)では、飲食店での支払いは「キャッシュレス派」と答えた人が7割もいた、という結果が出ています。今後増え続けるであろうキャッシュレス決済の利用には、早いうちに対応し慣れておくことが大切だといえます。

キャッシュレス決済の種類

キャッシュレス決済といえばクレジットカード決済を思い浮かべる人も多いでしょう。近年ではさまざまなキャッシュレス決済方法が誕生しています。ここではよく利用される三つのキャッシュレス決済方法を紹介します。

クレジットカード決済

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クレジットカード決済は、決済額が後日引き落とされる支払い方法です。手持ちの現金が足りなくても支払いができ、比較的高額の決済がしやすいことから、店舗側としては客単価のアップが期待できます。また、ポイントが貯められるなど、現金決済にはない特典に惹かれてクレジットカード決済を好んで使う消費者も多いようです。

基本的にはカードを決済端末に差し込む、あるいはタッチ決済対応のカードなら決済端末にかざすだけで支払いが完了します。

電子マネー決済

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電子マネー決済とは、電子データを利用して取引する決済方法です。たとえば事前にチャージをしたICカード、あるいはクレジットカード・銀行口座と紐づけたスマートフォンアプリを通じた決済などが、電子マネー決済のくくりに入ります。基本的にはスマートフォン、あるいは専用カードを決済端末にかざして決済します。

例:Suica、PASMO、iD、QUICPayなど

QRコード・バーコード決済

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QRコード・バーコード決済は文字通り、QRコードやバーコードを利用して決済する方法です。具体的には、お客さまが専用アプリで店舗が提示するQRコードを読み取る、あるいはお客さまのアプリに表示されたバーコード・QRコードを店員が専用端末で読み取ることで決済が完了します。

例:PayPay、d払い、楽天ペイなど

飲食店でキャッシュレス決済を導入する5つのメリット

飲食店でキャッシュレス決済を取り入れる、具体的なメリットを見ていきましょう。

1. 集客につながる

支払い方法の選択肢が増えることは、それまで店舗を利用していなかったお客さまが訪れるきっかけになるでしょう。希望する決済方法が使えれば、お客さまがお店を選ぶ際に候補として挙がりやすくなるかもしれません。

また、初めて入る飲食店では、手持ち金額で足りるかどうか不安を感じるお客さまもいるでしょう。「入ってみようかな」という気持ちが湧いたとしても、支払いに不安を感じれば、諦めて他のお店に行ってしまう可能性があります。

そんなとき、キャッシュレス決済が使えれば安心して店舗を利用できます。

キャッシュレス決済は、新規のお客さまが店舗を訪れるきっかけの一つになり得るものです。

2. 会計がスムーズになる

現金での支払時には、お客さまに合計金額を伝え、現金を受け取り、お釣りとレシートを渡すという手間が発生します。

1回1回の会計に時間がかかると、ランチタイムや繁忙期などの忙しいときには店舗全体のオペレーションが乱れる原因にもなります。

キャッシュレス決済では、お客さまがお金を数えて渡したり、従業員がお釣りを返したりという手間がなくなります。スムーズな会計によって、混雑時にも他のお客さまをお待たせすることが少なくなり、サービスの向上につなげられるでしょう。

3. 客単価が上がる

キャッシュレス決済を導入することで、飲食店では「ついで注文」の増加が期待できます。手持ちの現金を心配することなく注文ができるため、「あと一品」を気軽に注文するお客さまもいるでしょう。また、予定していたメニューよりワンランク上のメニューを選ぶ人もいるかもしれません。

「ビールと枝豆」「ビーフシチューとバゲット」など、相性の良いメニュー同士を紹介したり、メニュー表やメニューボードを工夫したりすることもおすすめです。

4. レジ締め作業が楽になる

キャッシュレス会計が増えると、閉店後のレジ締め作業が楽になります。現金を数え、売り上げと差異があればその原因を探らなければならないレジ締め作業は、時間も手間もかかります。

キャッシュレス決済を導入すると、レジで扱う現金が少なくなり、レジ締め作業が楽になるでしょう。レジ締め作業にかかる時間が減れば、人件費の削減にもつながります。多額の現金を店舗に置かないため、防犯効果も期待できます。

5. 従業員の負担軽減

多くの人が訪れる飲食店では、従業員が1日で何十回とお会計を受け付けることになります。1回あたりのお会計時間を短縮できれば、従業員にかかる負担が減ります。加えて、ランチタイムなどのピーク時にお客さまを待たせてしまうことがなくなれば、従業員の精神的なプレッシャーも軽減されるでしょう。

前項で挙げたレジ締めも従業員への負担が大きい業務です。レジに残っている現金を数えたり、売り上げをまとめて日報に記入したりと、30分から1時間はかかる作業が半分に短縮されれば、それだけ従業員は早く帰宅できます。

飲食店でキャッシュレス決済を導入する3つのデメリット

客単価アップや会計時間の短縮など、飲食店にとって望ましい効果が期待できるキャッシュレス決済。ただし覚えておきたい弱点もいくつかあります。

1. 導入や維持に費用がかかる

キャッシュレス決済端末の導入や維持にはある程度のコストがかかります。これらのコストは決済サービスによって大きく異なるので、予算に合わせてサービスを検討することが大切です。

たとえば、Squareなら導入にかかるのは端末代金のみ。月額利用料金のような維持費はかからず、発生するのは決済ごとの手数料のみです。

決済サービスによっては導入費用だけで数十万円かかることもあるので、まずは予算面から自店舗に適した決済サービスを絞ってみるのもおすすめです。

2. 決済手数料が発生する

現金決済とキャッシュレス決済で大きく異なる点といえば、決済手数料が発生するところでしょう。決済手数料も、導入・維持コストと同様に決済サービスごとに差が生まれる点です。たとえば、クレジットカードの決済手数料の相場は大体3%台から6%台です。前述のSquareなら3.25%(※)でキャッシュレス決済を受け付けることができます。

※年間キャッシュレス決済額が3,000万円未満の新規かつ中小企業の加盟店の場合、VisaとMastercardの決済手数料を2.5%でご利用いただけます。年間キャッシュレス決済額が3,000万円を超える場合、すべての決済手段においてカスタム決済手数料をご利用いただける可能性がありますので、営業チームまでお問い合わせください。

3. 入金サイクルが資金繰りに影響することも

キャッシュレス決済の弱点として、現金決済のように売上額がその場で手に入らないことを挙げる人もいるでしょう。入金サイクルは長ければ長いほど、資金繰りに影響します。

以前までは「月末締め、翌月末入金」など長い入金サイクルを採用する決済サービスも多かったですが、近年では月4回の入金など、短い入金サイクルを取り入れる決済サービスも増えてきました。Squareは最短翌営業日振込なので、現金と近い感覚で売上額を手に入れることができます。

飲食店でキャッシュレス決済方法を選ぶ際の注意点

キャッシュレス決済方法といっても種類がたくさんあって、とりあえずクレジットカード決済に対応しておけばいいのか、それともひと通りのキャッシュレス決済方法に対応しておくべきなのか……などは悩みどころかもしれません。ここでは特に重要視したい三点を紹介します。

利用者が多い決済方法を選ぼう

キャッシュレス決済のメリットを受けるためにも、利用者の多いキャッシュレス決済方法を導入することが大切です。すでに飲食店を経営している場合は、よくお客さまから「◯◯使えますか?」と聞かれるキャッシュレス決済方法からまず導入しておくといいかもしれません。

キャッシュレス決済利用率の調査2によると、利用率が一番高いのはクレジットカード(78%)で、その後をQRコード(68%)と電子マネー(54%)が続きます。
どの決済方法が幅広く利用されているかを知るには、インターネットに公開されているこのような調査結果を参考にしてみるのも一つの手です。

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出店地域や客層を考慮する

飲食店のある地域は地方なのか、都市部なのか、若年層、あるいは高齢者が来店客の多くを占めているのかなど、店舗の特徴によって、よく利用されるキャッシュレス決済方法は異なるものです。

たとえば、都市部だとキャッシュレス決済に慣れている人も多く、複数のキャッシュレス決済を使いこなすお客さまもいるでしょう。指定したキャッシュレス決済の利用で特典が受けられるようなキャンペーンを実施している自治体もあり、エリアによっては推奨されているキャッシュレス決済方法を積極的に使う人もいるかもしれません。

このように地域特有の性質なども踏まえて決めていくといいでしょう。

平均客単価を参考にする

何時に来店しても1,000円で食べられるメニューが売りなのか、あるいは客単価が1万円を超えるコースメニューを提供しているのか、客単価によってもお客さまが利用するキャッシュレス決済方法は変わってくるでしょう。

楽天インサイト株式会社の調査3では、1,000円未満で利用するキャッシュレス決済として「スマホ非接触決済」や「カード型電子マネー」など、気軽に使えるキャッシュレス決済手段が大きな割合を占めていました。クレジットカード決済に関しては、1,000円未満で利用する割合は1割程度、9割は1,000円以上の決済に使っていたことが発表されています。

このように平均客単価を踏まえたうえで、需要がありそうなキャッシュレス決済方法を見極めていくのもいいかもしれません。

Squareでキャッシュレス決済を導入しよう!

前章ではどのキャッシュレス決済方法が自店舗に向いているかを見極めるポイントを説明しましたが、Squareなら一つのキャッシュレス決済方法に絞る必要はありません。

Squareの決済端末では、たった1台で複数のキャッシュレス決済方法に対応できます。利用可能なカードブランドやQRコード、電子マネーと決済手数料は以下にある通りです。

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キャッシュレス決済の売上額は最短で翌営業日に入金され、振込手数料など入金に際して手数料は一切かかりません。

飲食店におすすめなキャッシュレス決済端末

Squareでは、ニーズや予算に応じて選べる決済端末を複数種類提供しています。ここでは、飲食店におすすめの決済端末を見ていきましょう。

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Square ターミナル

テーブル会計を採用している飲食店におすすめなのが、POSレジとレシートプリンターを搭載したSquare ターミナルです。端末代金は税込39,980円で、レシートプリンターや決済端末を個別で揃えるよりもコストを抑えられる可能性があります。ワイヤレスでコンパクトなサイズなので、テーブルでお会計からレシートの発行まで難なく行えます。

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▲焼きたて​カヌレ専門店の​「KURAMAE CANNELÉ」​ではSquare ターミナルをテーブル会計に利用しています。

Square レジスター

Square レジスター(税込84,980円)は、スタッフ用タッチスクリーンとお客さま用決済画面の2画面を搭載した据置型の決済端末です。お客さま用決済画面には注文商品と金額が表示され、合わせて暗証番号の入力やカードの挿入・読み取り、QRコードの表示なども可能です。お会計の操作をお客さまに任せられるので、テイクアウトを提供している店舗なら、その間に商品を準備しておくこともできます。

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▲日本橋兜町にある「SRコーヒー」はSquare レジスターを導入したことで、決済時間が短くなりました。

Square キオスク

セルフオーダー・セルフレジを検討している飲食店におすすめなのが、Square キオスクです。お客さま自身の手で注文から決済までさっと済ませられるので、スタッフ数が少ないお店におすすめです。専用のSquare キオスク端末は税込29,980円、Square キオスクアプリは月額5,000円/台です。別途、iPadの準備は必要ですが、100万から200万円かかるといわれている一般的なセルフレジと比較すると、はるかに低予算でセルフオーダー・セルフレジを導入できます。

※Square キオスクは電子マネーに対応していません。ご了承ください。

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▼以下もご参照ください:

お客さまの立場に立ったとき、「快適な支払いができること」はお店を選ぶポイントの一つになるでしょう。また、店舗にとってもキャッシュレス決済を導入することで、売り上げアップにつなげることができます。飲食店経営者にとってもメリットが多いキャッシュレス決済。この機会にぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

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決済受付、商品登録、価格設定、業務管理など、1台ですべてに対応できる「Square レジスター」。POSレジ搭載で、箱から出してすぐに使えます。お客さま用とスタッフ用の2画面が、スピーディーなお会計を実現します。


Squareのブログでは、起業したい、自分のビジネスをさらに発展させたい、と考える人に向けて情報を発信しています。お届けするのは集客に使えるアイデア、資金運用や税金の知識、最新のキャッシュレス事情など。また、Square加盟店の取材記事では、日々経営に向き合う人たちの試行錯誤の様子や、乗り越えてきた壁を垣間見ることができます。Squareブログ編集チームでは、記事を通してビジネスの立ち上げから日々の運営、成長をサポートします。

執筆は2018年6月7日時点の情報を参照しています。2024年11月1日に記事の一部情報を更新しました。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。Photography provided by, Unsplash