QRコード決済とクレジットカード決済を比較!どっちを導入するべき?

キャッシュレス決済には、QRコード、クレジットカード、デビットカード、電子マネーとさまざまな手段があります。キャッシュレス化が進む中、「導入を検討してはいるけれど、種類がたくさんあって何を選べばいいのかわからない」という店舗運営者も多いのではないでしょうか。経済産業省が全国の1,189社を対象に行ったアンケート1によると、キャッシュレスの導入率は約7割、クレジットカード決済とQRコード決済は半数以上の事業者が導入しているという結果が出ています。

本記事では、キャッシュレス決済の主流「クレジットカード決済」と、利用者が増加傾向にある「QRコード決済」の特徴を解説します。同じキャッシュレス決済でも特徴が異なるので、それぞれの特徴を理解、比較して導入時に役立ててください。

目次


-QRコード決済とクレジットカード決済の違い
普及したのはいつ
利用率が高いのはどっち?
導入が簡単なのはどっち?
決済手数料の違いは?
入金サイクルは?
-利用者にとってメリットがある決済方法はどっち?
QRコード決済
クレジットカード決済
-QRコード決済とクレジットカード決済の両方を導入するならSquare


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QRコード決済とクレジットカード決済の違い

QRコード決済とクレジットカード決済の違いを表にまとめました。詳細についても説明しています。

                   QRコード決済 クレジットカード決済
普及時期 2018年〜 1960年〜
利用率 68%、利用率が短期間で急増 78%、高い利用率を維持
導入の簡単さ QRコードの読み取り方法によっては決済端末が不要 決済端末が必要
決済手数料 1%〜3%が相場 1%から10%が相場
入金サイクル 決済サービスによって異なる 決済サービスによって異なる

普及したのはいつ?

クレジットカードが日本で普及し始めたのは、1960年代。クレジットカードと比較すると、QRコード決済が国内で広がり始めたのは2018年とかなり遅く、クレジットカードはすでに一定の利用率を確立しているのに対し、QRコード決済は発展途上にある決済手段だといえます。

利用率が高いのはどっち?

クレジットカード決済とQRコード決済は、それぞれどのくらい利用されているのでしょうか。

キャッシュレス決済利用率の調査2によると、2024年4月時点でクレジットカード決済の利用率は78%、QRコード決済の利用率は68%となっています。2015年からの推移を見ると、クレジットカード決済は一定して75%以上の高い利用率を保持しています。一方で、QRコード決済の利用率は2019年の10%台から急速に伸びていることが示されています。

導入が簡単なのはどっち?

QRコード決済とクレジットカード決済のどちらが簡単に導入できるかは、単純に比較できません。どちらも導入において「直接契約」と「決済代行サービスを介する契約」の2種類の方法があります。

ただ、QRコード決済には、お客さまが提示したQRコードをお店が読み取る「ストアスキャン方式」と、お客さまがお店が提示するQRコードを読み取る「ユーザースキャン方式」があります。前者のストアスキャン方式ではQRコードを読み取る専用端末の用意が必要ですが、後者のユーザースキャン方式は印刷したQRコードを設置すれば端末が必要ない場合もあります。専用の端末が必要ないという点では、QRコード決済のほうが導入のハードルは低いかもしれません。

【直接契約の場合】

  • QRコード決済: QRコード決済サービスと加盟店契約を交わします。申し込み後、審査に進みます。審査の所要期間はQRコード決済サービスにより異なり、数日のものもあれば、1カ月程度かかるものもあります。複数のQRコード決済サービスを導入する場合、各QRコード決済サービスごとに加盟店契約の手続きが必要となります。

  • クレジットカード決済: 各カードブランドに加盟店契約の申し込みをします。申し込み後、審査に通過すれば加盟店契約を結ぶことができます。審査は数週間から、数カ月かかる場合もあります。複数のカードブランドと契約したい場合、各カードブランドごとに手続きをし、審査に通過する必要があります。審査通過後は、クレジットカード情報を読み取るクレジットカード決済端末の用意が必要です。

【決済代行サービスを介する契約の場合】
決済代行サービスは、クレジットカード決済やQRコード決済など複数の決済手段を一括で導入したい店舗運営者向けに、一本化した契約や管理システムを提供します。審査にかかる期間は数日から1カ月前後であることが多く、決済代行サービスによって異なります。各決済代行サービスで、さまざまなキャッシュレス決済に対応する決済端末がリーズナブルな価格で販売されています。

決済手数料の違いは?

商品やサービスが売れてキャッシュレス決済が行われると、決済手数料が発生します。

【直接契約の場合】

  • QRコード決済: 契約するQRコード決済サービスが定める決済手数料率が適用されます。期間限定でキャンペーンを行っていることがあり、タイミングが合えばお得に導入することも可能です。決済手数料率はQRコード決済サービスごとに異なります。

  • クレジットカード決済: 決済手数料に関する情報は公表されていないことが多く、取扱商品や事業規模、取引量などによって決済手数料率に幅があり、1%から10%が相場だといわれています。

【決済代行サービスを介する契約の場合】
決済代行サービスでは、ホームページなどで決済手数料に関する情報を公開していることが多く、問い合わせや見積依頼をしなくても決済手数料がすぐに分かる点がメリットです。決済手段ごとに決済手数料率を一律にしていることが多く、3%前後が相場だといわれています。

入金サイクルは?

QRコード決済やクレジットカード決済の場合、現金決済のように売り上げがすぐに手元に入ってきません。資金不足に陥らないよう、いつ入金されるかは事前に確認しましょう。

入金サイクルは、サービスごとに異なります。月末締めの翌月末払いの場合もあれば、月に複数回入金されるものもあります。経費など現金の出入りが頻繁にある店舗の場合、入金頻度が高いサービスや会社を選ぶと安心です。

直接契約で複数のQRコード決済やクレジットカード決済を導入する場合、各社・各サービスごとに入金サイクルが異なるため、売上管理の作業が複雑になります。決済代行サービスを利用することで、複数の入金が一本化され売上管理が簡略化されます。

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利用者にとってメリットがある決済方法はどっち?

QRコード決済とクレジットカード決済の利用者側のメリットを紹介します。

QRコード決済

スマートフォンで簡単に始められる

お客さまはスマートフォンにQRコード決済サービスのアプリをインストールし、チャージもしくはクレジットカードや銀行口座と連動させるだけで利用できます。クレジットカードとは違い、申し込みや審査がないので簡単に始めることができます。

キャンペーンやクーポンの恩恵が受けられる

各QRコード決済サービスが行っているポイント還元率が高くなるキャンペーンや、クーポンなどを利用してお得に買い物をすることができます。また、クレジットカードからチャージすることでポイントの2重取りができる場合もあります。

支払い履歴をアプリで確認できる

QRコード決済の場合、何にいくら使ったかなどの決済履歴がアプリに表示されます。お金の動きを把握できるので、家計管理や使い過ぎの防止に役立ちます。

クレジットカード決済

ポイントやマイルがたまる

買い物でクレジットカード決済を利用すると、ポイントやマイルをためることができます。ポイント還元率はカード会社によって異なり、たまったポイントは、現金にキャッシュバックできたり、各種ポイントや商品に交換できたり、買い物の支払いに利用することができます。マイルとは航空会社のポイントで、マイルがたまると買い物の支払いや商品との交換だけでなく、飛行機のチケットの購入や座席のアップグレードに充てることも可能です。

会員優待特典を利用できる

クレジットカードによって、特定の店舗で買い物をした際に割引優待を受けれることがあります。また、カード会社と提携している国内外のホテルやレストランなどで、割引や特別なサービスを受けれる特典がついていることもあります。

保険がついている場合もある

クレジットカードに付帯している保険で、旅行中のケガや盗難、高額商品の破損や盗難の補償を受けることができます。補償内容や利用条件はクレジットカードにより異なります。

多くの消費者は、いろいろなキャッシュレス決済手段を店舗毎、キャンペーン毎で使い分ける傾向にあります。決済の選択肢を増やすことで新規顧客の開拓や、顧客満足度の向上につながります。簡単に複数のキャッシュレス決済手段を導入できる決済代行サービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

QRコード決済とクレジットカード決済の両方を導入するならSquare

決済代行サービスSquareでは、クレジットカード・QRコード・電子マネーによる決済を提供しています。初期費用・月額費用は無料、かかる費用は決済手数料のみで、業種や事業規模に関わらず決済手数料率は一律です。入金サイクルは最短翌営業日で、振り込みに手数料はかかりません。

Squareで導入できるクレジットカードブランドは6種類(Visa、Mastercard、JCB、Diners Club、Discover)、QRコード決済は7種類(PayPay、d払い、楽天ペイ、au PAY、メルペイ、WeChat Pay、Alipay+)です。他に、交通系電子マネーやiD、QUICPayにも対応しています。

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決済端末は、手のひらサイズに収まるSquare リーダー(4,980円)から据え置き型でPOSレジ内蔵のSquare レジスター(84,980円)まで、ニーズや予算に合わせて選べる4種類を用意しています。コストゼロ円で導入したい人には、お手持ちのスマートフォンを決済端末の代わりに使える機能(※)もあります。受け付けられる決済手段が限られますが、決済端末の購入が必要ないので、手軽にキャッシュレス決済を始められます。

※iPhoneユーザーはこちら、Androidユーザーはこちらから詳細をご確認ください。

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▲Square レジスターを使ったQRコード決済の様子

「クレジットカードもQRコード決済も導入したい」「コストを抑えたい」「入金サイクルはスピーディーなところが良い」という事業者はSquareの導入を検討してはいかがでしょうか。

Squareなら、QRコード決済も最短翌営業日入金

SquareのQRコード決済は、お店が表示したQRコードをお客さまがスマートフォンで読み込むだけで完了。クレジットカードでも交通系電子マネーでも、QRコードでも、売上金の入金タイミングはすべて同じ、最短翌営業日。キャッシュフローも安心です。


Squareのブログでは、起業したい、自分のビジネスをさらに発展させたい、と考える人に向けて情報を発信しています。お届けするのは集客に使えるアイデア、資金運用や税金の知識、最新のキャッシュレス事情など。また、Square加盟店の取材記事では、日々経営に向き合う人たちの試行錯誤の様子や、乗り越えてきた壁を垣間見ることができます。Squareブログ編集チームでは、記事を通してビジネスの立ち上げから日々の運営、成長をサポートします。

執筆は2022年6月28日時点の情報を参照しています。2024年9月25日に記事の一部情報を更新しました。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。Photography provided by, Unsplash